ポイント投資戦国時代の今、「各ポイントとポイント投資できる環境をしっかりと抑えておくこと」が有利な投資環境を維持するのに必要な技術となってきました。
ポイント投資のブームに出遅れないように、代表的な投資ができるポイントと、その投資先をまとめておきたいと思います。「ポイントが貰える場面ではしっかり貰う。」「ポイントを無駄にしないようにしっかり投資に回す。」この2つを抑えてコツコツと積み重ねると年間を通してかなりプラスになるのではないかと思っています。
状況により注目のポイントは変わってきそうなので、その点は変化を見て更新したいですが、現時点でしっかりと知っておきたいポイントは「楽天ポイント」「Tポイント」「dポイント」「LINEポイント」の4つと感じます。
その他、候補として今後話題になりそうなのは「Paypay」「Pontaポイント」「nanaco(セブン)」「WAON(イオン)」あたりでしょうか?PayPayなどは投資できる環境もソフトバンク系なので整えるのも早い可能性はあります。
※「Pontaポイントはauカブコム証券が対応、2021年11月にはSBI証券が対応」「PayPayはPayPay証券が一部対応、2021年2月からはPayPay証券と商号を買えることから増々PayPayでの投資に拍車を掛けそうです。」
現時点ではポイント投資に焦点をあてた場合、PontaポイントとPayPayを追加して6つのポイントに注力したいところです。6つのポイントを管理するのは大変かもしれませんが、ポイント投資戦国時代では全てをしっかり攻略(獲得から投資ポイントまで準備)しておくことは必須になってきています。
各ポイントの投資ができる証券会社などの対応
6つのポイントに絞って、どの証券会社を使ってどこまで投資できる範囲があるのか紹介したいと思います。
楽天ポイント
【ポイント投資】楽天スーパーポイントで株や投資信託が買える楽天証券の特徴を調査!
楽天ポイントは楽天証券を通して、株や投資信託の投資資金として充当が可能です。楽天経済圏という言葉があるように「楽天」を通すことでポイントが貯まりやすいシステムが組まれているのと同時に、楽天証券だけで多くの投資先を整えているのに特徴があります。
また楽天カードを使って積立投信へ投資が可能で、それによって楽天ポイントが貯まるという還流態勢が整っています。ポイントが「貯まりやすい、使いやすい」というところでメリットが高いです。私も一番楽天ポイントが貯まり易いので楽天経済圏をメインに利用していることが多いです。
楽天証券・・・株・投資信託
Tポイント
【ポイント投資】Tポイント投資ならSBIネオモバイル証券とSBI証券の強力タッグ
Tポイントは共通ポイントの先駆けで、Tポイントカードを持っていれば様々なところで貯めることが出来ます。投資において対応している証券会社はSBI証券とSBIネオモバイル証券になります。
SBI証券・・・投資信託
SBIネオモバイル証券・・・株・単元未満株・ETF
と2つの証券で別れていて、投資初心者で株取引したいならSBIネオモバイル証券の利用、様々な投資をしたい中でポイント充当口座としての目的ならSBI証券が良さそうです。もちろん2つの口座とも持って使い分けるの良いでしょう。
dポイント
dポイントはもともとドコモの携帯のドコモポイントクラブでしたが、ドコモが共通ポイント化に舵を切ってからは様々なサービスで還元ポイントとして使われるようになり、集約して貯まりやすいポイントになっています。
SMBC日興証券・・・株(キンカブ)
投資先として株を選びたいならSMBC日興証券の日興フロッギーを通して可能です。非常に少額から投資できるのが特徴なので、ポイント投資と相性がいいですね。
THEO(テオ)・・・ロボアドバイザー投資
銘柄選択など細かいことは嫌で、とにかくポイントが勝手に投資に使われて欲しい場合はTHEO(テオ)が対応しています。
LINEポイント
LINEポイントはLINE証券ですね。
LINE証券・・・選別された株・投資信託
単元未満株で買えたりするのでポイント消化には使いやすいと思います。なお、LINE Payを通すことになるので入出金をすれば有効期限を繰り越すことが出来るメリットがあります。
Pontaポイント
Pontaポイントは2020年9月にauカブコム証券で投資信託の買付にポイント充当が出来るようになりました。2021年11月にはSBI証券で投資信託の買付に利用できるようになりました。
auカブコム証券・・・投資信託
SBI証券・・・投資信託
まずは投資信託への充当からの模様ですが、今後auカブコム証券で株購入がポイントでできるなど広がりを見せそうな雰囲気があります。ポイント提携サービスではdポイント、Tポイントと並んでしのぎを削ってますので、お得なキャンペーンも増えるかもしれません。
PayPay
PayPayはPayPay証券が対応口座ということになりそうです。
PayPay証券・・・ボーナス運用で限定的対応
現状ではPayPayボーナスを利用して運用、交換も「PayPayボーナス残高」に戻すというPayPayボーナス内での状況です。しかし、PayPay証券に商号変更するからには今後、PayPayから様々な投資に活用できるようにサービスが進むのではないかと考えられます。
PayPay自体はキャッシュレス決済で、日本で一番対応されているところが多いですので利用勝手の一番良い「ポイント?資産」サービスだと思います。利用時の還元サービスが豊富なのも強みで、PayPayは貯まりやすい環境の人が多そうで、投資できる内容が増えればかなり使うことになりそうです。
各ポイント投資の上手な戦略
各ポイントでのポイント投資での有効と考える戦略などもまとめてみたいと思います。それぞれのサービス経済圏(エコシステム)でポイントが貰える機会を逃していないか?そしてより効率的にポイントを貯めて、効率的に投資に回せる方法はないか?ですね。
1.それぞれのポイントが貯まるオススメのクレジットカード
ポイントが貯まる一つ目のポイントがそれぞれの経済圏や決済システムを使って購買行動などを取ることです。特に親和性が高いのがそれぞれのポイントに対応したクレジットカードを持っておくことですね。良さそうなクレジットカードの対応を見ておくと
- 楽天ポイント・・・楽天カード
- Tポイント・・・Yahoo! JAPANカードなど
- dポイント・・・dカード
- LINEポイント・・・LINE Pay Visaクレジットカード(予定)
- Pontaポイント・・・リクルートカード
- PayPay・・・Yahoo! JAPANカードが残高に対応
となっています。6つのポイント向けにそれぞれのクレジットカードを一つ持っておけば安心です。
いずれもゴールドカードなどを選択しなければ年会費永年無料です。国際カードブランドを「VISA」「MASTER」「JCB」などに分けて持っておけば、汎用性が高くなるので良いと思います。
ゴールドカードにした方が、手数料とポイントの貯まりやすさを天秤にかけて得な場合もありますので、まずは年会費無料のクレジットカードを使ってみて、一番良く使うクレジットカードをゴールドカード以上にランクアップするという手もあります。
ただ、クレジットカードが増えすぎると資金の管理が煩雑になるのも事実です。どれかに注力するのも手だとは思いますが、私は年会費無料ならということでとりあえず作っていて、ほとんど利用していないというカードもあります。無料なら準備はしておいてもいいのではと思っています。
なお、私のメインカードは楽天カードですね。楽天ポイントが楽天市場で使えることで、ポイント投資を除いても利用しやすいということが効いていると思います。
2.対応店舗・サービスの使い分けが出来るように準備
それぞれのポイントが貯まるサービスで得意分野が違います。被っているところもありますが、使い分けて生活の様々な分野でポイントが貰える環境を整えたいところです。
主な違いを紹介しておきます。
楽天ポイント | Tポイント | dポイント | LINEポイント | |
EC | 楽天市場 | ヤフーショッピング | dマーケット | LINEショッピング |
買い物 (決済システム) |
R pay | Tマネー 提携先店舗 |
d払い | LINE Pay決済 |
通信サービス | 楽天モバイル | ソフトバンク | ドコモ | LINEモバイル |
光熱関係 | 楽天でんき | 東京電力 ENEOSでんき |
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メディア | Rakuten Music Rakuten TV 電子書籍 |
TSUTAYA | ||
旅行 | 楽天トラベル 楽天GORA(ゴルフ) |
Yahoo!トラベル ANA |
JTB 日本航空 |
LINEトラベル |
娯楽 | 楽天競馬 Rakuten toto Rakuten チケット |
PGM(ゴルフ) | ラウンドワン カラオケ系 |
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金融 | 楽天カード 楽天銀行 楽天証券 |
提携銀行多い SBI証券 |
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その他・生活 | ヤマト運輸 ENEOS 交換ポイントも多い |
郵便局 サカイ引越センター |
LINEキャンペーン広告 |
一覧にまとめようとしても追いきれないレベルで様々な分野で提携しており、差がある部分を4つのポイントを貯めるつもりでいることで対応できそうです。
Pontaポイント | PayPay | |||
EC | リクルート,au系 | ヤフオク! | ||
買い物 (決済システム) |
auPAY | PayPay | ||
通信サービス | au | ソフトバンク | ||
光熱関係 | シェル | |||
メディア | ||||
旅行 | じゃらん | |||
娯楽 | GEO | |||
金融 | auカブコム証券 | ヤフーカード ジャパンネット銀行 |
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その他・生活 | ローソン KFC |
小売店での圧倒的導入店舗数 |
強み・特徴と感じる部分は赤字表記にしました。また2サービスを追加しています。
6つのポイントカード、キャッシュレス決済を常に使える状態にしておくと、かなりの生活の範囲でポイントバックが受けられるようになります。このページでは掲載しきれない程の提携先がありますので、各ポイントカードの提携先一覧のリンクを紹介します。カッコ内はそれぞれのポイントが貯まる場面の特徴です。
Tポイントの提携先店舗(提携共通化ポイントの先駆けなので、提携店舗が多い。EC系はヤフー)
dポイントの提携先店舗(後発の共通化ポイント、通信はドコモ。Tポイントで提携してないところを狙っている?)
楽天ポイントの提携先(どちらかというと楽天グループに集約傾向)
LINEポイントの提携先(キャンペーンやサービス利用でのポイントバックが豊富)
Pontaポイントの提携先 (au、リクルートのサービスに強み、コンビニならローソン)
PayPayの提携先(利用できる小売店の量が圧倒的)
ポイントが2つ以上対応している店舗などでは、総合的に貯まりやすいポイントの方に集約したいですね。
あまりどこが対応しているかに捉われるのではなくて、6つのどれが来てもポイントカード、キャッシュレス決済を扱えるように生活の場面でアプリなりクレジットカードなりを用意しておくことが大切です。
3.ポイントの有効期限に最大限の注意を払う
ポイントの最大の注意点は「有効期限」だと思います。せっかく貯めたポイントが少し間を空けてしまうと失効してしまったということは良くあります。そのため、少額で投資できるという環境が大事かと思います。それぞれのポイントの投資での消化の仕方を見てみましょう。
まずはそれぞれのポイントの有効期限を確認してみましょう。
楽天ポイント・・・最後にポイントを獲得した月を含めた一年間
(期間限定ポイント)・・・ポイントの取得内容によって異なる(概ね短い)
Tポイント・・・最終利用日から1年
(期間固定Tポイント)・・・それぞれのポイント状況により異なる(概ね短い)
dポイント・・・48ヶ月(4年)
dポイント(期間・用途限定)・・・獲得したサービスにより異なる(概ね短い)
LINEポイント・・・最後にポイントを獲得した日から180日後
(期間限定ポイント)・・・キャンペーン毎に有効期限を設定(概ね短い)
Pontaポイント・・・最終ご利用日(最終のポイント加算日または、ポイント利用日)から1年間有効
(期間限定ポイント)・・・それぞれのサービス限定だったり、有効期限が異なる
PayPay・・・PayPayマネー、マネーライト、ボーナスは無期限。PayPayボーナスライトは60日間
利用時はPayPayボーナスライトから消化されるので、頻繁な少額利用が最適
一番ポイントで有効期限が短いのはLINEポイントの半年(180日)になりますが、それぞれ特に気をつけないといけないのが「期間などが限定されるポイント」です。短いものでは1ヶ月以内で有効期限が切れます。ポイント消費ができれば有効期限が短いものから使われていきますので、ポイント投資に使えるならなるべく銘柄選定などなく使える手段を知っておくことも大切です。
楽天証券で楽天カードのクレジット決済で投資信託の積立可能に!もちろんポイントが貯まる!
そういった時にオススメしたいのが、上記ページでも紹介されているような値動きの極小さいしかも手数料がほぼかからないような投資案件を知っておくことです。投資信託なら「日本債券連動」「手数料低い・ノーロード」「低価格から購入できる」「総資産が大きい(破綻リスク回避)」といったところで目星をつけて商品を選んでおくと良いでしょう。
ただ、個人的にはどうせポイントは何かの還元やキャンペーンで得たものですので、リスク許容度は高いと考えています。そういう意味では利回りの高そうなものにあまり怖がらずに投資できるというのもメリットの一つだと思いますので、とにかくポイントの失効という最悪の事態だけは避ける行動を取りたいですね。
そういう意味ではポイントも管理できる4~5個程度に集約したいですので、今後ポイント投資で注目の物が出てきた場合は管理するポイントを入れ替えるなど考えたほうが良いかも知れません。また現状ではPayPayだけがポイントよりも決済残高的な状況となっており、細かい支払いはPayPayで行うというのが有効期限切れにならない得策と言えそうです。
現状では6つのポイントの貯める準備と投資する準備をしておけば、効率的にポイント投資ができると考えています。ポイント投資をブームに載せようとしているところもあるので競争が激しく、キャンペーンなどお得な状態が続くかも知れません。
企業側としても「現金プレゼント」よりも「ポイントプレゼント」の方がコストが掛からないために、私達利用者側も賢く生き抜くには「ポイント活用・活動(ポイ活)」は今や暮らしの知恵の一つと言えそうです。