一般信用売りができる証券会社6社(松井証券/カブドットコム証券/岩井コスモ証券/SBI証券/楽天証券/大和証券)の比較

ネット取引で一般信用取引(無期限信用取引)、売り建て可能な証券会社6社を徹底比較します!
楽天証券の一般信用売建参入により6社比較にし記事を更新しました。

ippanuritate6hikaku

株主優待タダ取りなどで使える一般信用売り建てが出来る主要6社の手数料や貸株料などを比較してみます。

その6社とは松井証券 / カブドットコム証券 / 岩井コスモ証券 / SBI証券 / 楽天証券 / 大和証券  )です。

比較1.売り建て時の貸株料利率

貸株料とは信用取引で売り建てをしたときに支払う必要のある金利です。

  松井証券 カブドットコム証券 岩井コスモ証券 SBI証券 楽天証券 大和証券
無期限
信用取引
2.0% 長期銘柄 1.5%
売短銘柄 3.9%
1.9% 無期限 2.00%
短期 3.90%
無期限 2.00%
短期 3.90%
1.5%
制度信用 1.15% 1.15% 1.15% 1.15% 1.10% 1.15%

※2017年9月数値修正

無期限信用取引の貸株料はカブドットコム証券と大和証券が若干お得です。制度信用も併用するなら、楽天証券が少しだけお得です。 カブドットコム証券は売り短取引が増えて、銘柄数が増えましたが金利が上がった銘柄があります。ただし、現状売り短期銘柄は各社金利は横並び状況です。

SBI証券、楽天証券も無期限と短期がありますが、短期の方は金利が高くなる傾向があります。

ちなみに100万円の取引を売り建てで行ったとして支払う金額を2%で計算すると
1000000 * 0.02 /365 ≒ 54円
1日あたり54円程度とかなり小さな額なので気にするほどでもないかもしれません。

0.5%の差がありますが、100万円の約定分で1日15円程度の差だと考えてください。

比較2.取り扱い銘柄数

  松井証券 カブドットコム証券 岩井コスモ証券 SBI証券 楽天証券 大和証券
銘柄数 865 1897 364 639 529 1493

※2017年9月調べ 、銘柄数は日々変動しますので目安として確認ください。

証券会社(松井・カブドットコム・SBI・楽天・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト
(最新情報は上記ページで更新しています。)

カブドットコム証券が売り短を始めて圧倒的になりました。
ただカブドットコム証券と大和証券は残数がなくなれば終了します。
他の証券会社でも売り禁が優待権利日が近づくと発生する可能性があります。

しかしながらこの結果を見ると銘柄数ではカブドットコム証券が圧勝です。

比較3.手数料(現物、信用)

手数料が一番のコストになるでしょう。

こちらも一覧にしてチェックしたいと思います。

・現物取引

約定代金 松井証券(税抜) カブドットコム証券 岩井コスモ証券 SBI証券 楽天証券 大和証券
10万 無料 97円 84円 150円 150円 362円
20万 300円 194円 168円 199円 199円 724円
30万 300円 270円 252円 293円 368円 1,086円
50万 500円 270円 420円 293円 368円 1,811円
100万 1,000円 1,069円 840円 525円 647円 3,622円
200万 2,000円 2,041円 1,680円 994円 1,244円 6,394円
300万 3,000円 3,013円 2,520円 994円 1,244円 9,166円

※大和証券はハッスルレートで300万まで3,150円が現実的。
※松井証券はボックス手数料体系
※カブドットコムの計算式、50万以上から(約定代金×0.09%+90円)×1.05 [上限3,874円]

・信用取引

約定代金 松井証券 カブドットコム証券 岩井コスモ証券 SBI証券 楽天証券 大和証券
50万   449円   206円 486円  
100万   760円   388円 486円  
500万   1,100円   388円 486円  
1000万   1,200円   388円 486円  

※上記は税抜き価格

※松井証券、岩井コスモ証券、大和証券のハッスルは現物・信用あわせて1日以内の量で決定
※松井証券は200万以降は100万ごとに1,000円(税抜表示)
※岩井コスモ証券は200万以降は、100万ごとに840円可算
※大和証券のハッスルトレードは300万ごとに3,150円
※カブドットコム証券は残高により優遇あり、3000万未満をここでは記載しています。

それぞれ手数料体系が異なるので一覧にしにくいですが、株主優待クロス取りを目的とした取引で抜粋して比較してみました。

クロス取りの場合は、現物買いと信用売りを同時に行うので、1日定額量プランを適用できる場合はそちらを適用するのが普通です。カブドットコム証券だけ信用取引の表があるとおりカブドットコム証券にはそのプランがありません。 その為、手数料では多少不利になります。

一番手数料的にオススメなのが、岩井コスモ証券SBI証券楽天証券が後発参入で手数料も安いです。
1日の約定量が300万程度まで行くのなら大和証券 もいいですね。

比較してみて、どこがオススメかというと一長一短があるので使い分けるのがいいでしょう。

松井証券がオールマイティな感じで、1回の取引量が多いなら大和証券
無期限信用が少なくても手数料を抑えたいなら岩井コスモ証券
お金がいっぱいあって残高で手数料優遇を受けられるならカブドットコム証券が良いということになります。SBI証券楽天証券は後発ですので補助として使いたいです。

これから始めて見る初心者のかたは、オールマイティな松井証券でクロス取りしてみることをオススメします。

私も最初は松井証券で始めました!

23 Responses to “一般信用売りができる証券会社6社(松井証券/カブドットコム証券/岩井コスモ証券/SBI証券/楽天証券/大和証券)の比較”

  1. […] 貸株料が5.4%といった設定です。 通常は株コムの金利は1.5%ですので、3~4倍手数料が掛かることになります。 参考⇒一般信用売りができる証券会社4社の比較 […]

  2. たっちゃん より:

    非常に参考になりました。
    お調べになるのにお時間のかかったことと思います。
    ありがとうございました。

  3. そら より:

    大変参考になります。もっと早く知りたかったです。
    優待 取得 戦績の手数料等が、1日定額にしても大変安いように思うのですが、売建、現買、合計した金額ですよね。
    どうすれば安くできますか。
    又、売り残が無くなってしまうこともありますが、どのタイミングで取引されてますか。

    • kurosawa より:

      参考になってくれてありがたいです。
      手数料はクロス成立まで金利も含んでいます。ただ、証券会社は結構分けて使っています。
      取引タイミングですが時期により全く違うので、ここで回答はしにくいですね。

      基本的には争奪戦には余り参加しないスタイルです。また長期的な視野で仕掛けることもあります。

      • そら より:

        どうも、ありがとうございました。
        現物株の取引は 長年していましたが、クロス取引は始めたばかりなので、もっと勉強したいと思っています。
        それにしても、このような手間のかかることを、公開されるとは、頭が下がります。

  4. 七草 より:

    知りたいことが載っていて感激です。
    手間のかかることを調べていただき感謝です。
    有用な情報が多いサイトですね。情報のアップデートにも期待しています。

    • kurosawa より:

      ありがとうございます。情報のアップデートにも気を使いたいと思いますので宜しくお願い致します。

  5. さくら より:

    移管手数料 がキャッシュバックされ、現物の売買手数料が安いところの証券会社を知りたいのですが。
    というのも、手数料無料期間だと思っていたところが1約定1620円かかり、現物44銘柄所有で売却手数料7万1 1280円かかる事が判明しました。現在約600万円分、現物株所有です。移管手数料も一銘柄 1080円かかります。
    早急に売却したいのですが、どうしようかと思っています。

    • kurosawa より:

      移管手数料のキャッシュバックは手数料が安いネット証券ではなかなか行なっていないですね。
      500万以上ならむさし証券などもありますが、移管してネット取引の信用売り(現渡し)なら手数料が安く済むかもしれません。
      なかなか手数料が安いところはキャンペーンが無い限りキャッシュバックは難しいですね。

  6. さくら より:

    同銘柄を信用取引手数料無料キャンペーン中の他社で、売建中なのですが、そこは1000万円以上からが移管手数料無料なので、どうしようかと思います。
    そもそも最初から間違ったことをしてしまっていました。
    明日また考えてみます。

    色々とご親切にお調べいただき大変ありがとうございました 。

  7. そら より:

    いつも参考にさせていただいています。
    制度信用は逆 日歩が怖くて、私は、なかなか手が出ませんが、有利な点が色々とあるのでしょうね。
    GMOクリック証券の手数料 返金 の優待は、他社で獲得したものも使用できるのでしょうか。
    初歩的 な質問ばかりですいません。

    • kurosawa より:

      >GMOクリック証券の手数料 返金 の優待は、他社で獲得したものも使用できるのでしょうか。

      他社で獲得したものというのが良くわからないのです、GMOの優待を他の証券会社でとっても大丈夫です。
      ただ手数料キャッシュバックはGMOクリック証券での取引です。
      合算等できますので、FXなどの取引のキャッシュバックにも使えますよ。

      • そら より:

        わかりづらい文章ですいませんでした。他の証券会社 で獲得し、GMOクリック証券で取引するという意味でした。
        ありがとうございました。

  8. そら より:

    優待のブログを読むのが楽しみです。
    大変初歩的な質問で申し訳ないのですが、逆日歩速報の見方を教えて頂きたいのですが。
    例えば19日のタマホームの逆日歩は100株だと5円になるのでしょうか。
    また最高ではいくらになりますか。
    計算式もよろしくお願いいたします。

    • kurosawa より:

      逆日歩ですが100株だと5円ですね。
      すべて1株あたりで計算してください。他サイトだと100株書いてたりするのでややこしいですね。
      最高は4円x1日でした。100株で400円です。

      逆日歩の計算式はないですよ。貸す側の言い値ですから。最高値は計算表があります。

  9. そら より:

    そのままの数字に株数をかけるだけのわかりやすい表だったのですね。
    ありがとうございました。

  10. そら より:

    昨日の質問の続きです。

    逆日歩速報ミニの銘柄名をクリックすると、最大逆日歩計算値が、別の数字ですが、これはまた違う意味の数値なのでしょうか。

  11. そら より:

    例えばタマホームの場合だと逆日歩速報ミニは、4ですが、銘柄をクリックすると1になってるんですが······
    何度もすみません。

  12. kurosawa より:

    銘柄にのっている最大逆日歩は(計算値)となっているようにテーブルだけを当てはめていますので、日証金の日にちによる倍数が適用されていません。

    http://96ut.com/stock/shinyou.php?code=1419
    タマホームの信用取引情報をみると4倍なので4がでてきます。
    24日は最高10になっていると思います。これはおそらく10倍適用でしょう。

    詳しくは
    http://96ut.com/yuutai/list.php
    このページの下の方を見てください。

    倍率の情報はこちらです。
    http://www.jsf.co.jp/bu/pdf/tsuuchi.pdf

  13. そら より:

    すごいデーターですね。

    今月は、制度信用も利用してみようと思ったものですから、ご親切に色々とありがとうございました。

  14. 通りすがり より:

    SMBC日興証券が一般信用売りのサービスを始めました。
    比較表を更新して、最新の情報を解説して欲しいです。

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