当方の突撃インタビューシリーズ、ついにSMBC日興証券さんにお邪魔させて頂く機会をいただきました。

SMBC日興証券といえば、IPO(新規公開株)の取扱銘柄数業界トップ水準で、さらに取り扱うIPOにも面白い銘柄が多い印象、さらにダイレクトコースの信用取引は取引手数料無料という、個人投資家に嬉しい特徴もあります。

大手総合証券の中でも、特にダイレクトコースが使える印象のあるSMBC日興証券。今回はサービスの特徴や2018年に百周年を迎える中、新たなサービス展開などについて聞いてきました。

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それではインタビューに行ってみましょう!

【目次】

 

今回はSMBC日興証券のダイレクトチャネル事業部、林様・鈴木様・美根様・田中様の4名にお伺いしました。貴重なお時間を頂きありがとうございます!

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Q.最初にSMBC日興証券の特長をまずはザックリと紹介して頂けますでしょうか?

smbcnikkocourseまずは全国に約150の店舗があることにより、いつでも支店に行って対面で話ができるという安心感があります。取引スタイルによって「総合コース」と「ダイレクトコース」を用意していますが、ダイレクトコースであっても店舗に訪れて頂ければ投資相談ができますので、店舗が全国にあるというのはネット専業の証券会社に比べてメリットがあると思います。

また、総合証券の中では株式売買手数料も安く、10万以下の約定代金では135円となっております。

インターネット取引の特徴である手数料の安さと、店舗を持つ総合証券としてのいつでも相談に行ける場所がある安心感ネットと対面の両面のいいところを揃えた証券会社と評価いただいております。

Point!!

私もSMBC日興証券のダイレクトコースの手数料の安さは、ネット専業の取引手数料に匹敵する設定だと感じていました。さらに驚きなのが、次に質問する「信用取引手数料無料」という点です。

Q.ダイレクトコースの信用取引手数料無料は他社にない強みだと思います。特に条件なしで無料は凄いですね?

信用取引手数料を無料にしたのは、ネットでの信用取引をお客さまに身近に感じていただきたいためです。「無料」というと分かりやすく「安い」と感じてもらえると思います。少額の約定代金でも条件無しで取引手数料無料ですので、お得感があり非常に多くのお客さまから好評を頂いております。

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Q.現状、現物取引と信用取引の資金管理が別になっていますが、同じにはならないでしょうか?そうすることで資金効率が上がり更に使いやすくなるのですが?

お客様の要望に確かに、現物と信用の資金管理を一緒にして欲しいというものを頂いていて、統合に向けてシステム開発が進んでいるところです。お客様の要望に答えるように、出来るだけ早く資金管理を一つにできるようにいたしますので、もう少々お待ち頂ければと思います。

Point!!

多くのネット証券が大口取引など条件付きで、信用取引手数料無料になっているところSMBC日興証券条件無しで無料です。さらに資金管理が一つになって、さらに使い勝手が上がればもっと利用者が増えてくると思います。収益にも関わるところですので、他社がなかなか真似出来ない特徴ですね。

Q.SMBC日興証券はIPO取扱銘柄数実績業界トップ水準という点、さらに主幹事実績も多く、個人の感想として扱うIPO案件も面白いものが多いイメージです。IPOに関して注力している点を教えてください。

まずIPOの申し込みに関してネット取引でも全てのIPO案件の申し込みが出来るという点があります。総合証券ではネット申し込みだと、IPOの取扱が一部に限られているところもあるかと思いますが、当社は全て可能です。また抽選での申し込みになりますが、資産や取引状況に応じてでなく一律の抽選となっていますので初心者の方にも平等というところも特徴です。

さらにIPO取扱決定日の翌日に「IPOお知らせメール」というものを配信しておりまして、普段なかなかログイン出来ない方でも気づくことが出来、申込忘れにならないようなサービスも充実しています。

IPOの取扱案件が面白いものが多いという点については、法人部門の手腕によるものだと思います。そう、感じて頂けるのであれば幸いです。

Point!!

SMBC日興証券はネット申し込みのIPO取扱数がかなり多い印象です。当方調べの実績グラフでもここ最近の取扱数が伸びています。

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また2013年辺りからIPOブームが再燃したイメージですが、リプロセル(+146万)・サイバーダイン(+48.1万)・マネーフォワード(+14.5万)など話題のIPOが軒並みSMBC日興証券主幹事です。(カッコ内は1枚あたりの公募買い、初値売りの利益)

IPOを申し込むならSMBC日興証券は必須証券と言って間違いないでしょう。

 

Q.最近フィンテック系のサービスとして「AI株価トレンド予報」「逆日歩予報」を試運転サービス開始しており、特に逆日歩予報が非常に気になります。今後のサービス展開の見込みなど教えてもらえますか?

smbcnikko_gyakuhibu「逆日歩予報」サービスに関しては、信用取引を利用しているトレーダーによると「逆日歩との闘いが大変」という声があり、「事前に逆日歩予測などがあればいいのに」というニーズを感じ取っておりました。そこで、NRI(野村総合研究所)さんが逆日歩予測に関するいくつかのモデルというものを持っていて、タッグを組んでサービス提供として実現できないかと取り組んでおります。

予測の精度を高めるために1年程度実証を重ねて、ついに試運転に至っています。逆日歩は「過去の発生状況」「出来高」など複数の要素から発生しますが、それぞれを計算のモデルにしてビックデータ解析により瞬時に逆日歩の発生確率などを計算する仕組みです。

現在は逆日歩予測をサービスとして提供しているのは、NRIさんと私どもがタッグを組んで出しているこのサービスだけということで、非常に注目を浴びていると感じております。

今後の動きとしては「予測の精度の向上」はもちろんのことですが、現在は権利付き最終日の時しか配信しておりませんが、「配信頻度を増やす」ということを予定していて、毎営業日に出せるようにしたいと考えております。

Point!! 今までの配信頻度ですと、優待目的のヘッジ手法程度にしか使えませが、他にも信用取引で逆日歩が気になる場面はPOのつなぎ取引など多くあり、配信頻度が増えれば活用の幅が広がりますね。」

さらに予報する時の「要素」に関しても、インプットデータとして取り込める要素がまだありますので、それらも取り込むことにより逆日歩予測の精度を高めるということも予定しております。

現段階では無料で口座をお持ちでない方にも利用できるようになっておりますが、サービス強化が整った段階で、当社の信用口座の取引をお持ちの方へのサービスへと切り替えていくという考えです。

Point!!

現段階では逆日歩予報のサービスはメールアドレスで利用登録すると誰でも利用できます。ご自身の逆日歩予想とこのサービスの配信結果などを見比べてみて検証してみるのも面白いと思います。

予報の精度を上げるための要素もまだ増やす予定ということで、今後の精度向上にも期待です。

Q.商品サービスについてですが、株取引以外でオススメの商品。また他社とは違ってSMBC日興証券が特徴的な商品はありますか?

kinkabuまずはキンカブというものがありまして、金額・株式指定取引を短く「キンカブ」という愛称で当社独自のサービスとして提供しております。仕組みは(東京証券取引所に上場している銘柄のうち当社が定める銘柄を対象に、「金額」もしくは「株数」を指定して1万円から株式投資ができる)ということで、例えば1単元の金額が高すぎて買えない銘柄でもキンカブを利用することで1万円からの希望の金額で注文が可能です。

単元株数以上の残高があれば、単元株に切り替えることが出来ますので、株主優待制度がある銘柄なら切り替えれば株主優待も貰えます。もちろん配当は切り替えなくでも、保有分も割合で貰えますので安心下さい。キンカブ口座にある株式を単元株数になるまで増やしたい時は「単元株化注文」という便利な機能もあります。

このキンカブはNISA口座の活用にもピッタリで、非課税枠「120万」をフル活用しやすいですし、1単元120万円以上の銘柄の購入も可能。金額指定で分散投資といったNISA枠内での手法としても利用できます。

投資信託についても当社の強みとしては2017年10月に投資信託の申込手数料を大幅に削減しており、ダイレクトコースですとノーロード(申込手数料無料)は400本以上、さらに全体の75%ほどの投資信託が申込手数料1.08%以下となっております。

特に当社独自の設定の投資信託の販売に関してもダイレクトコースで購入される方には、申込手数料が安くなっていますし、他の証券会社でも売っているような投資信託もネット証券での申込手数料に合わせて業界最安水準になっております。

オススメのレポートもありまして、日経ヴェリタスなどでランキング上位のアナリストがレポートを3分程度で解説する「アナリストからのKeyCall」がおすすめです。アナリストレポートは難しいという印象をお持ちの方でも3分程度で完結に動画配信しているということで非常に好評を得ております。該当銘柄をお持ちの場合ですと、メール配信で動画が出たことが分かりますので、非常によく閲覧されています。

Point!!

キンカブは他社にはない、特に少額から始めたい初心者の方に使い易いサービスと感じました。NISA口座を活用して、1単元の約定代金が高い銘柄を保有しようとすると確かに出来ませんので、キンカブ利用というのはありかと思いました。

Q.2018年に100周年を迎えるということで、何か新しい試みやキャンペーンなどはありますでしょうか?

もちろん100周年ということで、新しい試みやキャンペーンなどは企画されております。ただ、リリース発表までオープンには出来ないということで、ここでの回答は控えさせて下さい(笑)

2018年7月7日が100周年を迎える日になります。

オープンに出来ないので、何があるかはお答えできないのですが企画は進んでおりますのでご期待ください。

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ホームページでは特設サイトもありイベント・キャンペーンに期待できますね。

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インタビューは2018年1月中に行いましたが、早速インタビュー後の2月に第一弾キャンペーンの発表がありました!株価予想で的中すれば最高10万円の商品券プレゼントです。

Q.2018年にSMBCフレンド証券と統合しましたが、それによる新しいメリットはありますか?

お互いの強みである部分の相乗効果が見込めます。店舗数、営業員数が増えておりますので、お客さまの要望に応えるコンサルティング力の強化もメリットの一つだと考えております。

特にSMBCフレンド証券は、当社が店舗を構えていない地域にも店舗があり、より一層お客様に身近に店舗を感じて貰えるようになったと思います。

Q.ネット専業の証券会社に比べて、支店もありつつインターネット取引が出来るという部分で優位性があると思いますが、どのようなスタイルでSMBC日興証券を利用するのが活用法としておすすめですか?

smbcnikko_in2ダイレクトコースを利用する方は、ネット取引がご自身で出来てコストを抑えた取引をされたい若いお客さまが多いと思います。しかし、そういったお客さまも将来「相続」「退職金活用」などまとまったお金をコンサルティングを受けながらじっくり資産運用を考えたいという場面もでてきます。

当社は「ダイレクトコース」「総合コース」の2つのコースを選択、または自由に行き来することが可能ですので、取引の状況や、人生の場面に対応して柔軟に選択いただき、それぞれの良い部分を活用頂ければと思います。

もちろんダイレクトコースでも支店に行っていただき、投資相談などは気軽に可能ですので、ダイレクトコースだから全く支店の対面での相談はできないと考えなくてもよいかと思います。

また支店セミナーなどでも、ネット証券ではトレードに関する内容がセミナーとして多いと思いますが「相続対策・退職金活用」といった長く支店営業をしているからこそ出来るセミナーも実施しておりますので、そういったセミナー類も気になるものがあれば、ダイレクトコースでも問題なく参加できますので、活用頂ければと思います。

Point!!

普段はネット取引で手数料を安く、困ったときは支店に訪れて相談できるというのが特徴です。またコースの変更が自由に可能ですので、状況に合わせて行き来することも出来ますね(総合コースに変更後は、3ヶ月以内にダイレクトコースに戻ることは出来ません)

Q.SMBC日興証券を利用している方の年齢層や男女比などの分布など大体わかりましたら、教えて頂けますでしょうか?

男女比・構成などダイレクトコースを利用されている方の年齢層は40代・50代が中心で、男女比は7:3程度となっております。

ネット専業の証券会社に比べると平均年齢が高く出ているかもしれませんが、これは当社との付き合いが長いお客様が多いためで、新規に口座開設頂く方は30代など若い方の割合が多くなっております。

Q.現状の口座保有者層の割合を鑑みて、もっとこういった層の方に利用して欲しいなどありますか?

2014年にNISA制度が始まっているように、投資未経験者の方がもっと証券市場に参加して欲しいという環境となっていると思いますが、その流れにお応えできるように「少額から取引できるキンカブ」「株式委託手数料の引き下げ」「投資信託の申込手数料引き下げ」などインターネットを使ってご自分の判断で取引される方に取引しやすい環境を整えております。

投資信託ですと「ドコモdポイント」が投資信託の積み立てサービス取引で貰える特典なども行っておりまして、若い世代の方から支持されております。FROGGY(フロッギー)というメディアも運営しており毎日1本のコンテンツを配信して、若い層の方にも投資に親しみを持って頂ければと感じております。

Q.最後になりますが、投資家の皆さんへのメッセージをお願い致します。

若い層の方に投資をもっと知って頂きたいというのがあります。当社は100周年を迎えるなど、昔からある企業ということでイメージで「手数料が高いのではないか?」「敷居が高そう」と思われる方もいるかもしれませんが、実際はネット取引では非常にご利用いただきやすい環境を整えております。

手数料水準はもちろんですし、フィンテック技術を用いてAI株価トレンドなどニュースやソーシャルメディアなどを活用したサービスも用意しております。スマホアプリの提供など、若い世代の方々があったら便利なのにというサービスもネット専業の証券会社に対して遜色ない形で提供していますので、利用してみて「意外とSMBC日興証券いいよね」と感じてもらえれば嬉しく思います。

ダイレクトコース新規口座開設では現在、口座開設月を含む3ヶ月間で、最大10万円の買付手数料をキャッシュバックしています。さらにANAのマイルを200マイル進呈しており、投資信託の購入で最大60,000マイル貯まります。これだけあれば、海外旅行も行けてしまう太っ腹なキャンペーンです。

SMBC日興証券で投資を始めるにあたり、始めやすい環境とお得なキャンペーンも行っていますので、敷居が高いと感じずに是非使ってみて頂ければと思います。


「インタビュー編集後記」

smbcnikko_in3この度は、忙しい中、SMBC日興証券様には貴重なお時間を頂いてインタビューさせて頂くことが出来ました。

100周年を迎えるSMBC日興証券さんになりますが、私の印象としては大手の総合証券(ネットと対面の両方を持つ証券会社)としては、一番インターネット取引に積極的な証券会社と感じております。

特に、信用取引手数料無料というのはコストが安いネット証券でも真似出来ないサービスですし、総合証券としてIPOに強いというのもIPOファンとしては嬉しい特徴となっております。

「お客様の声に応える」ということを特に考えている模様で、フィンテック系の逆日歩予想など欲しかったサービスをいち早く提供するところもSMBC日興証券の見どころです。今回のインタビューで私の方から「立会外分売もネット申し込みできるようにしたらどうか?」と提案すると、声があるならしたいと早速メモを取っていただいていたので実現もあるかも知れません。

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インターネットで取引できるから、ネット専業証券の中で手数料比較をしてみて、とにかく安いところを選んで使っている人がいるなら、実は総合証券にもネット取引で手数料が安く、さらにきめ細かい店頭サービスまであるという全方位に使い勝手のいい証券会社があるということを、このインタビューを通して感じてもらえれば幸いです。