総合証券のダイレクト部門として信用取引手数料無料を提供しているSMBC日興証券。IPOでもダイレクトコース限定でIPO優遇特典を導入しています。SMBC日興証券はIPOでも注目度の高い銘柄を取り扱うことが多く、重要度の高い証券会社になります。

今回はSMBC日興証券の特徴を紹介するとともに、その2つの特徴を用いた活用方法を紹介したいと思います。

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SMBC日興証券「ダイレクトコース」の特長

まず、SMBC日興証券のネット取引であるダイレクトコースの特長を振り返っておきたいと思います。

  • 信用取引手数料無料

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近年、証券会社の取引手数料ゼロ化などが叫ばれていますが、早くから信用取引手数料が無料だったのがSMBC日興証券のダイレクトコースです。

証券会社株式取引手数料比較一覧

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約定代金がどれだけ多くなっても信用取引の取引手数料は0になります。さらに信用取引では「現物・現渡の手数料も0円」なので、現物で買わずに信用で買って現引きすれば手数料の節約になります。

一般信用売建サービスも用意しており、取り扱い銘柄数も多いためヘッジ系の取引でも活用しがいがあります。

証券会社9社(松井・auカブコム・SBI・楽天・GMOクリック・SMBC日興・マネックス・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト

信用取引の特長としてもう一点伝えたいことがあります。それは買方金利など信用取引にかかる取引手数料以外の諸経費の部分です。

信用金利・保証金・維持率比較一覧

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SMBC日興証券の買方金利は他の取引手数料無料の証券会社と比較しても上位に位置しています。さらに一般信用の売建時に掛かる貸株料も低めですので、総合的に使い勝手の良い信用取引環境です。

  • IPO優遇抽選特典(ダイレクトコース限定)

SMBC日興証券のダイレクトコースでは取引環境に応じて優遇抽選を行っています。

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IPO同率抽選を行った後に、この優遇抽選が再抽選されるということですがステージに乗っていない方は参加資格がないですし、条件によって25倍の抽選の開きがあります。SMBC日興証券はIPOの取り扱いにも強いですし、その中でこういった傾斜配分があるならば積極的に活用したいところです。

おそらくですが、ブロンズの250万を満たす人で相当数の脱落者が出ると思っています。その次のステージのシルバーも5倍も優遇されますので、これはかなり大きな要素となっています。

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私は2020年ではA級評価銘柄のコンピューターマネージメントを優遇当選しました。

コンピューターマネージメント(4491)のIPO新規上場情報

厳しいIPO環境の中でも初値で+16万といった好結果を残しています。

この2大特徴の他にも、多くのツールであったり情報メディアで活用の出来るSMBC日興証券なのですが、この2つの特長をみても積極的に活用したい証券会社です。

この2つの特長をうまく活かすための活用案を次に提案してみたいと思います。

SMBC日興証券の取引手数料とIPOステージ優遇を活用する技

「信用取引手数料無料」と「IPOステージ制優遇」をフルに活用すればSMBC日興証券の取引で利益を出すチャンスがかなり増えると感じます。

まず注目したいのがIPOステージ優遇の要件です。最低での要件が250万円となっています。

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また要件が「預かり資産残高」と「信用取引建玉残高」の2パターンあり有利な条件で判定されます。判定は直近3ヶ月の月末平均残高です。新規口座開設から3ヶ月は自動的にブロンズ以上になりますので、口座開設後3ヶ月の内に要件を満たすように月末の資産残高か建玉残高を上げておけばステージの維持が継続できます。

どちらの方が維持が少ない資産で出来るかと言えば「資産以上の建玉を持てる信用取引建玉残高」の方ですね。月末のちょっとした工夫で同じ資金量でも「ブロンズ」か「シルバー」維持か変えることも出来ます。一例をあげますと、

例)月末に500万の現金が口座にあるとしましょう。

普通に現金を置いておけば「ブロンズ」が後ほど判定されますが、信用取引をして2倍以上程度の建玉を月末に持てば「シルバー」判定となります。SMBC日興証券は信用取引手数料無料ですので、手数料がかかるとすれば金利手数料程度です。

空売りも出来ますので売買に挑戦することも出来ますし、同じ銘柄をクロス取引して値動きのヘッジを掛けた取引でも資産以上に建玉アップが狙えます。

こうすれば500万円の現金しかなくてもシルバーステージでIPO優遇抽選を受けられます。

同じように考えれば、250万に現金が少し足りない人でも、100万あればギリギリですがブロンズステージを維持することが可能です。

ですので月末はSMBC日興証券で上手に取引することで、後のIPO抽選に活かすことが出来ます。幸い、信用取引手数料が無料のSMBC日興証券なので、金利や事務手数料以外のコストも掛からないというのが、こういった作戦も使える点かと思います。


大手総合証券の中でもSMBC日興証券のネット取引は個人投資家にとって使える部分が本当に多いと思っています。特に「IPOの取り扱いが量と内容ともに優れている」「信用取引手数料無料。しかも一般信用の売建取扱銘柄数が多い」という2つのメリットは最大限活かしたいところですので、今回紹介しました。

口座開設後は3ヶ月はIPOの優遇抽選ステージに乗ります。また信用取引手数料無料も、特に条件なしというのが凄いところです。ネット専業証券に負けないサービスは特筆モノですので、是非活用しましょう!