株主優待クロス取引(タダ取り)に活用したい証券会社のそれぞれの特徴比較

株主優待クロス取引で複数の証券会社が逆日歩のかからない一般信用取引売建サービスに対応するなど、複数の証券会社をうまく使い分けて取引するようになってきました。

証券会社9社(松井・auカブコム・SBI・楽天・GMOクリック・SMBC日興・マネックス・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト

このページでは各証券会社の「手数料体系」「一般信用サービス」などのサービス特徴をまとめて、各証券会社でどういった部分の特徴をうまく使えるか?紹介したいと思います。

複数の証券会社を上手に使い分けて、なるべくコスト(手数料・金利)を下げて優待を貰えたらという時代になっています。是非、それぞれの特徴をうまく活かして上手に取引できるようになりましょう。


SMBC日興証券

まずは2019年3月に一般信用売建サービスを開始、その豊富な在庫量と条件無しで信用取引手数料無料という、株主優待クロスの状況を一変させたSMBC日興証券から紹介です。

  • 条件無しで信用取引取引手数料無料
  • 一般信用売建サービスは全て無期限(長期)で金利が安い
  • 総合証券の強みを活かして、一般信用売建の在庫が豊富

SMBC日興証券がこのサービスに参入したことで、複数の証券会社をより使い分けてうまく取らない時代に入ったと言っても過言ではないです。「条件無しで取引手数料が無料」ということから多くの人がサービスを使うようになりました。

また、売建が無期限(長期)の為、金利が安く出来る限り在庫がある時に確保しようという動きが出ています。そのため、約定代金が安いものは金利が比較的安く済むため、1~2ヶ月前から在庫がなくなるような人気ぶりです。

[作戦]

約定代金が安いものは「クロスコスト」を計算して在庫がある時に確保、終盤になっても他社で在庫があるような銘柄は最終的にSMBC日興証券を使ったほうが金利分でコスト削減できるので、SMBC日興証券メインで使う



auカブコム証券

MUFGグループの強みを活かして、もともと一般信用サービスの在庫量で圧倒していた。最近は信用取引手数料無料化でサービスを変化してきている。

  • 条件無しで信用取引取引手数料無料
  • 現引・現渡(品受・品渡)手数料がかかる
  • 売建は長期と売短サービスあり
  • 大口優遇で金利低下、現引・現渡無料化が可能

信用取引手数料無料化によって使い勝手が良くなったと思えば、実は現引現渡の手数料がかかるため小口には厳しくなった。一方、大口優遇の条件がハードルが高いが適用できる方は現引・現渡(品受・品渡)手数料を無料化できるため、在庫数も多く使える証券会社になっている。

[作戦]

大口適用できる方はメイン利用の証券会社に。それ以外の方は複雑になるが、一般信用売建をauカブコム証券で確保、買いは他の証券会社を利用して異口座間クロスであれば、手数料を下げながら確保が可能。

クロス解消には現渡を利用せず、売りは返済で解消。買い方も別口座で手数料がなるべくかからないやり方で解消するなどする。ちょっと複雑な取引になってくるのでなれないと発注忘れなども増えそう。


松井証券
松井証券

もともと一般信用サービス売建サービスを最初に初めた強みあり、だんだんと他社が同じサービスを始めたことで存在感が薄くなってきたが、逆に存在感が薄くなったことで期限ギリギリまで在庫が残っていることが増えた

  • 手数料がBOX手数料体系で現物・信用合わせて50万まで無料
  • 一日信用取引の手数料が無料なので、買いはそちらで確保できる
  • 一般信用売建サービスは全て無期限(長期)で金利が安い
  • 売建が残数表示タイプでないので、争奪戦が起きにくい

松井証券の特徴は2つ、BOX手数料体系で50万まで手数料無料と一日信用取引で買いからの現引きをすれば現物買いが確保できること。そのため、日に50万の約定代金までは優待銘柄が確保できる

「作戦」

50万までの無料枠を使って、50万までの約定で済む銘柄を数日前から人気銘柄があれば確保しておく。約定代金が低い銘柄なので金利も比較的抑えられる。直前になって他社になく余っていれば、逆日歩リスクや取引手数料のコストなどを天秤にかけて、最後の売建確保証券会社として利用する。


楽天証券
 

楽天経済圏を利用する人にとっては、1つ目の利用する証券会社になりやすく新規参入者が増加中。信用取引手数料が無料になる大口優遇条件が他社よりも緩いため、信用取引手数料を無料化することで手数料を抑えながらクロス取引が可能。

  • 信用取引手数料が無料化になる大口優遇適用ハードルが他社よりも低い
  • 参加者が増えたため、在庫争奪戦は激化傾向
  • 一日信用取引の利用(買いからの現引きなど)で金利や手数料を抑えられる
  • 取引で使いやすい楽天ポイントが貯まる

 

2016年に一般信用売建サービスに参入して以来、活用する人が急増。最初はあまり争奪戦を感じなかったが現在では14日前の売り短在庫が出る日から人気銘柄は早押しの様相。

「作戦」

早押しに参加できる人は14日前から人気銘柄の在庫確保戦に挑む。大口優遇をしっかり適用させることで信用取引手数料無料の準備はしておく。売短は金利が高いので約定代金が高い銘柄を早く取りすぎると金利が高くなって、意外とコストが掛かっていることもあるので注意。

武器の一つとして、しっかり準備しておく(大口適用させておく)ことが大切。


SBI証券

2015年から一般信用売建サービスを開始。その後、手数料体系などもネット証券最大手として最低水準まで下げる努力をライバルの状況を見ながら実施する。手数料プランがスタンダードとアクティブがあり、株主優待クロス取引にはアクティブプランがオススメ。

  • 一般信用売建の在庫数はそれなりに多い(優待時期に合わせて増える)
  • アクティブプランで1日50万まで0円(現物・信用(制度・一般)が別計算)
  • アクティブプランで1日の約定代金で手数料を計算でき、一日でまとめてクロスが得になりやすい
  • 在庫表示が残数表示でないので、争奪戦が起きにくい印象

SBI証券松井証券と条件が似ているので、似たような使い方をすることで手数料無料枠を増やすことが出来る。

「作戦」

50万までの無料枠を使って、50万までの約定で済む銘柄を数日前から人気銘柄があれば確保しておく。約定代金が低い銘柄なので金利も比較的抑えられる。直前に余っている場合もアクティブプランでまとめた約定代金への手数料の換算になる。制度信用の逆日歩リスクと天秤にかけた判断も最後に使いたい。


GMOクリック証券

もともと信用取引手数料が1約定100円固定と分かりやすかったが、約定代金によって変わるようになった為、手数料計算が複雑に。今は信用取引手数料が無料化の流れなので目立たなくなった。それが逆に狙い目で株主優待のキャッシュバック枠を利用して実質手数料無料にしておき、穴場証券として利用できる。

手数料の安さで目立たなくなったことが、逆に在庫数が残っている現象となることが多い。

  • 信用取引手数料は業界最安水準だが0ではない
  • 株主優待のキャッシュバック枠を考えれば、実質手数料無料として使える
  • 他社の売建在庫がない銘柄でこっそり潤沢に残っている場合がある
  • 在庫表示が残数表示でないので、争奪戦が起きにくい印象

他社が信用取引手数料無料化にかじを切ったことで、もともと取引手数料の安さで目立っていたGMOクリック証券が目立たなくなり、穴場証券会社としての重要度が高まっている。

 「作戦」

サブの証券会社として株主優待キャッシュバック枠を準備しておく。他社の売建在庫がない場合でGMOクリック証券で残っている場合に確保する。最近は争奪戦が激しい為、他社で取れないことが多くそういった時に非常に頼りになる。松井証券SBI証券では50万までの縛りなども出てくるので、それ以上の約定代金が掛かる銘柄に大活躍。


一般信用売建をコストをなるべく抑えながら確保していくには、メインの証券会社をSMBC日興証券か大口の条件次第でauカブコム証券で利用。売短在庫が出てくる14~15日前ぐらいからは楽天証券の他、50万以下の約定単価が安いものを松井証券SBI証券で各証券会社の在庫状況を見ながら確保していく。

在庫がいよいよ厳しくなったらサブのGMOクリック証券も含めて権利日ギリギリまで粘って確保していき最終日には在庫がある銘柄で手数料と逆日歩リスクなどを考えて制度信用でも良いやという心構えを持つようなやり方が、精神的にも緩やかな状況で株主優待クロス取引を楽しむことが出来ると感じます。

いずれにしても複数の証券会社の特徴を把握して、うまく準備して使い分けるということをしていかないといけない時代になっています。

証券会社9社(松井・auカブコム・SBI・楽天・GMOクリック・SMBC日興・マネックス・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト

「番外情報」

マネックス証券が一番最近一般信用売建サービスに参入しているが、手数料体系や在庫数確保ではサービス開始で劣っているため活用の場面が今は少ない。ただし、穴場な状況になっていて今後使える場面が出てくるかもしれないので利用できる準備だけはしておきたい。

制度信用を使うならライブスター証券

逆日歩の掛からない一般信用売建を使ってリスク回避が増えているが、意外にも逆日歩がそれほど掛からない銘柄も多い。一般信用を早取りして金利分を払うよりも直前に逆日歩を払っても制度信用でクロスしたほうがコストが安かったという場合も多い

ライブスター証券は信用取引手数料を無料化にして、さらに買方金利など金利面でも手数料業界最安値を目指す努力をしている(手数料面の特徴で勝負しているネット証券)為、制度信用を使うならライブスター証券もオススメ。ツールなどの使い勝手に難があることもあるが、こういった手数料面で頑張っている証券会社が体力不足で潰れると、大手証券会社の競争努力がなくなっても困るので利用してあげたい。

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