ジェイ・イー・ティ(6228)のIPO新規上場情報

東証プロマーケットから鞍替え上場。プロマーケットへは2021年3月に上場。5,700円で取引。

既存株の殆どを親会社ZEUS CO.,LTD.が保有。自己株式120,000株。その他にはVC保有含む。VCのロックアップのみ1.5倍で外れる。

半導体の前工程にあたるウエハ洗浄などの装置開発販売など、リーマンショック時に経営破綻しているが、半導体作成に必要な事業で韓国企業が救いの手を出した。

装置会社ということでセクターは機械。また上場市場はスタンダード市場で安定的な存在を目指していそう。

3文字英文字会社の半導体関連はどうも信用ならないが、プロマーケット時の値付けを参考にすれば、想定価格は十分買える印象。

値ガサなのと吸収金額の大きさが気になるが、攻め頃のIPOの可能性あり。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

前身は過去に上場廃止となった半導体企業。韓国企業の助け舟で現在に至る。
岡山県に本店を置く半導体関連機械セクターで人気には乏しい。

実質再上場案件という見方が正しく、時合いも微妙な中では警戒したほうが良いか？
注目度の点ではマイナス評価側にしておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年12月度、連結予想EPSは444.46。
想定価格4,630円から計算される予想PERは約10.42倍。

半導体需要の高まりで直近の業績は悪くない。
現状の業績を素直に評価するなら想定価格には割安感がある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約74.5億円（想定価格ベースOA分含む）のやや規模の大きいIPO。
上場市場は東証スタンダード市場。主幹事はSBI証券。

東証プロマーケットに上場していたが流動性はなく、殆ど韓国のゼウスという半導体企業が保有。
ロックアップは180日が掛かっており上場後の売り圧は乏しい。

ストック・オプションの未行使残もない。

スタンダード上場で75億レベルの吸収金額を支えるほどの買い意欲があるかが鍵。
地合いに左右されそうで判断が難しいところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

半導体関連は景況感に左右されやすい、業種としてはIPOでは不人気の部類。しかもここは半導体関連で機械セクター。
下請け企業のような感覚で考えると魅力には乏しい。想定価格に割安感の魅力でどうするかレベル。

半導体が不振だった時に一度経営破綻していることもあり、これから人気化するというのは無理な話だろう。
屋台骨の印象で伸びることもなければなくすことも出来ない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

東証プロマーケットの上場時には5,700円という想定価格で一応の値をつけている。
スタンダード鞍替え上場するにあたり想定価格は4,630円。
業績推移を鑑みれば価格には割安感があり、買い意欲を湧き立てるには十分。

その買い意欲で海外売り分も含めて75億の吸収が出来るほどになるかが焦点。

結局、上場時の需給問題なので地合いに大きく左右されそうで判断が難しい。
値ガサ案件なだけに予想と結果の乖離も大きくなりそうで、スッキリと攻めか守りの姿勢を固めて参加したい。

個人的には安直に考えて買える要素のほうが多いと思い、初値公募割れの可能性を見つつも打診参加予定。
BBスタンスの総合評価としてはC評価とする。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です