オープンワーク(5139)のIPO新規上場情報

12月16日（金曜日）は同時上場複数に。こちらは野村證券主幹事。
就職情報プラットフォームで業績堅調。
リンクアンドモチベーションの子会社で親子上場案件。

他の口コミサイト運営系に比べて若干のIPOディスカウントがあるものの、吸収金額多め過密スケジュール中のIPOで初値はどうか？

悪くないスペックなので、落ち着いた初値プラス程度を期待したいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

就職転職プラットフォーム事業。リンクアンドモチベーションの子会社で親子上場案件。
社名もなんだか既上場会社の社名を掛け合わせると作れそうで新味には欠ける。

業績よく本来なら手堅いIPOとして評価できるが、
上場ラッシュに入ってしまい上場日も3社同時。やや危うしまで考えたいところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年12月度、単体予想EPSは81.56。
想定価格2,920円から計算される予想PERは約35.8倍。

野村證券得意の算定で、割安感は感じづらい。
若干値がさなのはリスクもリターンも大きくしているだけのイメージ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約37.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中規模IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は野村證券。

公募売出比は売出株式比率55.6%で若干売出が多い程度。オファリング・レシオは標準範囲。

親会社リンクアンドモチベーションが上場後も過半数の株を有する。
ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
上場後も大株主からの支配関係が続くことに対して、新規参加者がどうみるか？

ストック・オプションの未行使残は行使価格が2,500円と高めというのもあり気にならないか？

需給面は40億規模の吸収金額が上場ラッシュ中でどうなるか？だが、
主幹事野村證券というのもあって熟すことは熟しそう。
初値向きとは言いづらいが、最近のIPOは規模感の影響が薄いとも感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

企業情報サイトとして知名度が高く「会社名 評判」などでもよく出てくるので事業自体は評価されてそう。
業績もしっかりしているので、親子上場も許されるというところか？

下値も固そうだが値ガサなだけに、下幅の余地があるのは注意。安くなったら買いのほうが良いかもしれない。
金になる就労市場で大量のデータを持っていて解析できる技術力は財産とは感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュ中でなければ、ほどほどに初値も期待されたIPOになっていたと感じる。
今年の12月のIPOも数は多いが、価格が安く規模小さく上場する銘柄（ダウンラウンド上場）が多く、
こういった業績が安定的に伸びているIPOの方が買いが入りやすい気がする。

公募割れのリスクも含んでいそうだが、野村證券主幹事で公募株ゲットも難しい。
そういったIPOにビビって申し込まなくなれば結局何も出来ないということになることを考えれば、
ここは最終B評価として、とりあえず積極的に参加姿勢で良いのではという最終評価。

悩んでも悩まなくても結局貰えないオチという可能性が高い。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です