ｐｒｏｐｅｒｔｙ ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ(5527)のIPO新規上場情報

中古住宅再生、流通強化に注力する不動産テック系。
前身ホームネットでも似たような事業展開で成長、ここ最近は直接取引ネットワーク、ビッグデーター・AIによる適切な不動産鑑定に取り組む。

業績よく不動産セクターだからか予想PERも低めという価格設定。業種面・価格面を総合して参加しやすそう。

12月IPOラッシュの中でもスケジュール面で恵まれるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

不動産テック系。中古住宅再生に強み。
豊富なデータベースを持つことで直接取引や適正価格提案が出来る。

12月の中旬上場で上場ラッシュ前は初値にとって良好。
一方で翌日にスカイマークが迫っているなど、一定の資金分散影響は考慮したい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年11月度、単体予想EPSは389.75。
想定価格2,920円から計算される予想PERは約7.49倍。

不動産業セクターが意識された割安な価格設定。
イノベーションがどこまであるかわからないが、グロースの成長性を考えればもっと評価できそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約25億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はみずほ証券。

公募売出はほぼ半々。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資もあるが売出済みやロックアップのかかりは強く、
上場後の既存株主のすぐに売りは皆無。

一方でストック・オプションの未行使残が282,390株すべて行使期間内。
このレベルの売り圧は意識しておきたいところ。

中規模のIPOになるが、想定価格の値ごろ感や上場日がラッシュ前というのも含めて良好な状況。
初値が付いてしまえば動きの速いIPO資金なので、すぐに後のIPOに逃げてしまいそうだが・・・。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ときおりIPOで出てくる不動産テック系。こちらは中古住宅のリノベーションが強み、そしてそのデータベース。
空き家問題・人口減少などの日本の社会事情を考えると、新築信仰の強い日本でも今後こちらが必要になりそう。

業績面も良いので、上場時の価格設定なら買いやすいと見るのが多数か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

12月のIPO上場ラッシュの初日となる。単独上場。
翌日に大型再上場スカイマークやプライム上場の大栄環境が控えているので、
資金拘束的にはすでに影響が出そうなスケジュール感。

不動産テック系に対するIPO人気に陰りが見えるものの、
成長が見えながら割安感を演出しているのは評価したい。

逃げ足の速いIPO資金ではあるものの上場ラッシュの初日の初値ぐらいはしっかりとしそうな
需給面での見方になりそうで、とりあえずスタートダッシュ銘柄としては評価できるところ。

最終B評価として、初値プラスを期待したい。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です