グラッドキューブ(9561)のIPO新規上場情報

「ネットマーケティング」「SaaS事業」「SPAIA事業（スポーツAI予想」の3本事業。基本はネットマーケティングが主力。

ただIPO的にはスポーツ勝敗予想・競馬予想AIなどそちらの方に注目が集まりそう。

VCの出資多めで売り出さずロックアップ1.5倍解除ということから公開価格の1.5倍は目安になりやすい。

ストック・オプションも一桁台の物など多く気になる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ウェブサイト解析サービスで成長、さらに競馬予想AIなど面白みのある事業展開もしている。
9月28日の3社同時上場の一角。中では新規性など含めて注目されそう。

ネット広告解析やコンサルではなくAIの技術企業として見られるかが注目度の鍵か？
IPO枯渇時には注目度が自ずと付きそうだったが、ラッシュ時だと見逃される可能性も。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年12月度、単体予想EPSは41.43円。
想定価格960円から計算される予想PERは約23.17倍。

業績は好調。ただし新規事業系にシフトしないと成長はどこかで止まりそうという価格設定か？
基本的にはIPOディスカウントを感じる価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は大和証券。

公募売出は売出株式比率64.8%と若干売出が多め。オファリング・レシオは標準範囲。
売出元にはベンチャーキャピタルが入っておらず、上場後の追加売は気になるところ。

ベンチャーキャピタルのロックアップは1.5倍で解除となるため、相当意識される価格となりそう。

ストック・オプションの未行使残は3～153円で乱発、約44万株が行使期間内で売り圧として警戒したい。

需給面ではやはりロックアップ解除の1.5倍価格が意識。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

注目されるのはスポーツデータAI解析のSPAIA事業になりそう。競馬予想AI他、スポーツ勝敗の予想など。
AIを活かした面白い事業活動をしている。過去のIPOでも将棋囲碁AIなどでは話題が上がった。

もともとのウェブサイト解析サービスのSaaS事業も業績は悪くない。
今後目玉事業は変わっていくのかもしれないが、技術屋さんとして伸びていると見て取れるのは魅力的。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値予想は大方の人が目安として見そうな1.5倍ラインが第一候補。
AI系が意識されて買いが進めば突破しそうだし、
上場スケジュールなどから買い分散が進むなら警戒されて1.5倍行かないといったところ。

そこそこの軽量感で業種業績をみれば普通にB評価として手に入れたいIPOといえる。

個人的には競馬が好きだし、競馬AIなんて夢のある事業をしていて面白いと思うので注目している。
競馬に限らずスポーツの勝敗予想はデータ解析分野が一つあるだけで楽しめると思うので、
今後活躍の分野は広がっていくのではないか？

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です