セカンドサイトアナリティカ(5028)のIPO新規上場情報

東証市場再編（2022年4月）後のグロース市場最初のIPO。年度替わりのスタートIPOとしてもスケジュール的には好感されそう。

ビジネスコンサル系で「AIなど先進技術」「ビジネス実務に使える」という領域に特化。

ビッグデータ・AI系と見られているか？成長力のある業績も手伝って、想定価格ではやや見込まれた価格設定になっていそう。

現状の地合いでどこまでこのタイプのIPOが買われるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証市場再編後の一発目IPO。東証グロース市場の第一号IPOとなる。
注目度としては抜群の状況になりそう。4月4日の単独上場というのもゴロが良い。

事業はコンサル色強いが、ビッグデータ・AI関連と少し前なら花形事業。
IPO機運も再び高まることも期待したい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは34.14円。
想定価格1,290円から計算される予想PERは約37.79倍。

似たような業種はIPO時、予想PER3桁常連だった事業。
それを考えればかなり割安感が出ているとは言える。仮条件は久しぶりにやや強気のものとなっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.07億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率90.8%とほぼ売出IPO。オファリングレシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルなどからの出資はあるが、株式比率的にはそれほど高くない。
筆頭株主は新生銀行で、その他、ネット銀行系や情報調査系など関連会社の持ち株多く
売出なしなのは今後も成長する気持ちがあると見て魅力か？

ストック・オプションの未行使残はやや複雑も、メインは35万株ほどで800円あたりの行使価格。
ある程度の売り圧として意識はしていたいが、こちらも行使価格がべらぼうに低くなくまだまだ株価が上がると見る魅力はあるか？

IPO地合いが厳しい中だが、グロース市場第一号で10億以下の吸収規模。
買いが入りやすい環境も手伝って需給面は良好に見える。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ビッグデータやAI活用のコンサル系はここ最近何件か上場しているが、
時が経つにつれてそれほど初値から高騰しない系になってきている。もはや目新しさや話題性が消えてきているか？

これから伸びる業種かとは思うが、初値視点で果たして。
しかしやはり4月の市場再編後初上場というのは、セリ感覚で言えばオーバーシュート気味な初値になりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

なんだかんだで高騰しそうなIPO。市場再編後の第一号案件としては高騰のための条件が揃っている。
社名もなんだかライトノベルのタイトルみたいでワクワク感あり。
仮条件も強気の設定で舞台は整った感。是非、地合いもやや回復したタイミングで上場して良い記録を残して欲しいところ。

最終BBスタンスは地合いの影響も打ち破るスケジュール感としてA評価に格上げ。
久しぶりに買いが買いを呼ぶような展開を期待したい。
現在のIPO地合いでも「強い時は強い」ので初日の上限値段の2.3倍以上まで期待。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です