長栄(2993)のIPO新規上場情報

京都に本店を構える不動産業（学生の街、京都は賃貸マンション多い）。
東証2部上場x不動産セクターと地味系案件で最大級の上場ラッシュに入ってどうか？

業績はほぼ横ばい。価格設定も既上場と同並び程度。

賃貸マンションで激戦区だけあってか事業のサービス精神が強み（居住者サービス）

IPO的には初値苦しい第一印象。上場時期を誤ったと後々言われそう。D評価するような内容ではないが公募割れ示唆。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場の不動産業でかなり地味IPO。本店は学生の街で不動産賃貸が活発に感じる京都。
上場ラッシュの中では初値はかなり苦戦するか？

上場日は12月24日に最も上場が重なる日（7社同時）。
東証2部上場で最も注目度が薄い銘柄と言える。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは408.27円。
想定価格1,890円から計算される予想PERは約4.63倍。

低PERの銘柄が多い不動産セクターだが、その中でもさらにディスカウント感はある。
IPOというのを考えなくとも普通に安売り印象で買いたくなる価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約23.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率27.8%と公募多め。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップは180日でカバー率100%と固い。

ストックオプションの未行使残は1,400円で349,000株。行使期間は翌年2月から。

上場後の売り圧は全く感じない。

人気比べで買い需要は少なそうだが、しかしながら売り圧力も全く感じないので、
そこそこの価格帯で落ち着きそうな需給状況。
問題となるのは初値ぐらいで下値は固いのでは？とみる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPOの中で人気比べすると「東証2部上場」「不動産セクター」では一般的に苦しい。
ただ安値感や、配当もしっかり出ることを考えるとじっくり保有すれば儲かるそうな銘柄。

普通に株式投資でバリューな株を買うイメージなら全然OKに見える。
業種的には安定感、投資分散するならの代表格の不動産でもあるので、こういうIPOが入っていても良いのではという感触。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュ、そして7社同時上場の中では一番の人気薄になりやすいIPO。
そのため初値は期待できない。仮条件も引き下げてきており、安売り上場となりそう。
一方、安く買えるのであれば下値が固いと見て保有しても良いのではと思える銘柄。
配当性向も高く中長期的に安定しそう。

比較して人気が薄いだけで、全体的な評価としては悪くない。
上場後でも安く買えるか、ひょっとしたら意外と安いと早めに買いが入ってくれれば、
公募株のほうが安く買えたかという程度のレベル。

C級評価とするが、思ったほど悪くないIPOだと見直した評価。
ラッシュ明けのIPO見直し買いでジリジリと株価を上げるか？それとも数年かけてジリジリタイプか？

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です