グローバルセキュリティエキスパート(4417)のIPO新規上場情報

「グローバル」「セキュリティ」「エキスパート」と社名そのままのセキュリティコンサル会社。
トラップメールで躍進？中小企業のDX化に伴いセキュリティ教育などをサポートするのが中心事業。

期数まもなく40期とややオールド企業。マザーズ上場も、現在急成長中のような動きは今後どうか？需要の高まりはDX化推進で継続しそう。

初値に関しては上場ラッシュで埋もれる不安も。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

セキュリティコンサル会社。セキュリティ教育で「トラップメール」で躍進。
セキュリティ関連はネット社会で需要は高い産業。

会社はすでに40期近くなっている。ここに来て上場がどう評価されるか？
12月20日の3社同時上場では比較的注目度は高めになりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは80.57円。
想定価格2,770円から計算される予想PERは約34.38倍。

ここに来て売上・利益の高い成長は評価したいところ。
順調さを考えれば納得の行く価格設定と感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約19.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出が公募の３倍。オファリングレシオは標準範囲。
既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。大株主には１８０日のロックアップで固め。

ストック・オプションの未行使残は246円で52万株程度と数は多いが行使は翌年以降。
上場後すぐの特段の売り圧力は感じないところ。

比較的初値では需給は良いタイプとみるが、同時上場・上場ラッシュで買い分散の影響どこまで。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

セキュリティ関連の企業は需要の高まりから人気業種。
良い会社なのに上場ラッシュであまり伸びない状況かもしれない。

中小企業のDX化などで、従業員のセキュリティ教育は大きな課題となるため、今後もそこそこ需要は高そう。
世の中的にはまだまだ事業拡大の後押しがあって良さそうな内容。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

各方面からの評価で概ね良評価できるIPO。
一方、それなりに良いというだけで、目立つような注目度に欠けるので上場ラッシュの影響が気になるところ。

こういった銘柄は初値が予想通り伸びなくても買いづらい部分がある。
雰囲気で上がったり下がったりする上場後の激しいIPOセカンダリー市場では付いてこれない印象。

ひとまず総合評価B評価で初値のある程度のプラスを期待するが、
いまいちな結果でも「まぁ、その程度か？良いと思ったのにな」ぐらいの気持ちで臨みたい。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です