ユミルリンク(4372)のIPO新規上場情報

メッセージングプラットフォームサービス。大規模処理の安定性などが重視されていそう。最近は必要度の高い事業で業績好調。

同業種の競合も多そうだが、サイバー→サイボウズ→阪急阪神と受け継いで続いており実績と安心感を積み重ねていそう。親会社は阪急阪神系の状況。

野村證券主幹事にしては単価も安く、初値からしっかりと結果が見られそうな良IPOという第一印象。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

メッセージソリューション業。次世代のコンタクトの仕組みとして新規性は感じる。
マザーズ・ネット系で主幹事野村證券の安心感のあるIPOとして評価されそう。

上場日は9月上場ラッシュスタートにあたる9月22日。3社同時上場。
規模感小さく影響少なそうだが、相手が大型なだけに足を引っ張られる可能性も。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、単体予想EPSは60.94円。
想定価格950円から計算される予想PERは約15.59倍。

成長率は高くないものの業績は伸び盛り、
野村證券主幹事にしては随分と控えめな価格設定に見える。

1枚の単価も安く、買い易さも光る。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約13.9億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

公募売出比率は１：３レベルで売出が多い。売出元に親会社関係の阪急阪神系。
オファリング・レシオはやや高めの水準も、上場時に親会社からの放出ということで大丈夫。< br>
既存株主にベンチャーキャピタルなどの出資は見当たらない。
株主数が少なく現在は阪急阪神の子会社だが「サイバーエージェント→サイボウズ→阪急阪神」の流れを持つ。

ストック・オプションの未行使残もなし。

IT系のベンチャーにしてはSOもなく売り無しの印象。

売り圧力に安心感があり、需給面は文句なし。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

メール配信システムでは「高いインターフェース」「高速」「確実」などサーバのチューニング重視。
防災や連絡システムとしてコロナ禍でもよく使われる事業で登り目に見える。私も日常で使うシーンがあるほど。

特に古い電話連絡網からメールやSNSへの連絡網に切り替える必要のある部分は多く、
阪急阪神ブランド（鉄道網でしっかりしたイメージ？）を備えていることから、安心感から採用企業は増えそう。
上場企業になることのメリットも多そう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

全体を通して評価を高く見たいIPO。まさにA級IPOのイメージ。
ここ最近のIPO地合いの弱さを払拭できるか？割安感もあるので買い易さもある。
上場日は3社同時上場だが、上場ラッシュスタート日なので元気があるか？
（最近はラッシュスタートから元気がないので、充電力は期待せずに行きたい）

本来なら2倍から初日の上限値段ぐらいの初値も目指せそうだが、
地合い改善が見込めないなら1500～2000円ぐらいが第一予想の範囲程度か？

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です