コアコンセプト・テクノロジー(4371)のIPO新規上場情報

主に製造業や建築業の機械操作的な部分でのIT化支援を行って成長。「IoT」「DX」「AI」といったテーマ性の高いキーワードが事業にたくさん散りばめられている。

業績好調で高い成長率も大型受注が多そうなので、今後の伸びに関してはよく調べておきたい。どうもDX支援系は初値は伸びるも、その後の株価が不調なIPOが多い。

やや値ガサで初値に関しては1枚あたりの利益が大きくなることを期待。9月下旬上場で他のIPOとのスケジュール兼ね合いも気になるところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

最近非常に多いDX支援系のIPO。こちらは製造業・建設業に強み。
機械作業のオートメーション化（効率化）に優れている技術を持っていそう。

上場日は3社同時上場。
このところDX支援関係のIPOがいまいち芳しくないことが影響しなければよいが・・・。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、単体予想EPSは67.08円。
想定価格3,350円から計算される予想PERは約49.94倍。

そこそこ値ガサ案件。業績堅調。
価格設定は妥当なところではあるが、最近この系統のIPOに成長を加味した買いが入らないのがどうでるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.2億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

公募売出比率はほぼ１：１レベルで若干公募が多い。オファリング・レシオは低めの水準。
ベンチャーキャピタルからの出資も見当たらず、ロックアップも180日でガチガチ。

一方、ストック・オプションの未行使残はボリューム多めで公開価格の10分の1程度の価格。

上場後すぐの売り圧力は余り感じられず、公募売出株に希少性があるのも売り。
需給面は非常に良いと言った判断。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

DX関連はテーマ性高く花形系のIPOなのだが、どうも最近の同系IPOは冴えない動きをする銘柄が多い。
こちらは製造業や建築業のDX支援で実績高く、今後も特化部分で伸びそうな雰囲気がある。

値がさ株で従来なら初値高騰し初値売の利益が大きく出そうなIPOだが、現状のIPO地合いでどうかというところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPOスペックでみると、値ガサ案件で公開株に希少性高く1枚あたりの初値売り利益が大きくなりそうな銘柄。
ただし、最近のIPO地合いの弱さ、DX支援系銘柄の弱さ、9月上場ラッシュ（3社同時上場）という
初値を抑えそうな3つの壁が立ちはだかる。

初値に関しては強弱入り乱れ、中長期的には現状の地合いでは不安な部分が多い。
結局、それほど初値は伸びないといった結果になりそうな予感。
総合評価はA評価にするものの初値は結局B級評価レベルで落ち着くのではないか？とBB段階では予想する。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です