メディア総研(9242)のIPO新規上場情報

4年ぶりの東洋証券主幹事IPO。残念ながらホームトレード（オンライン口座）では申し込みできない。

就職活動支援事業（就活イベントなど）。理工学系の学生をサポートすることに特化色が強い。

古臭いイメージだが業績は伸びていて期数30期を迎えながら高い成長率が見られる。

福岡本店。Qボード同時上場で参加者もやや限定的なIPOになりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証マザーズに上場も福証Qボードへの同時上場銘柄。
マイナー主幹事ということもあり、注目度としては少し落ちそう。

同時上場というのもあり、初値で注目というよりかは上場後の業績評価で注目されるか？のような銘柄。
社名や業種も特に新規性には欠けるところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年7月度、単体予想EPSは120.61円。
想定価格2,600円から計算される予想PERは約21.56倍。

価格設定は業績の伸びを考慮すると妥当設定。
仮条件は結構強気に設定されており、割安感からの旨味はやや薄れる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.97億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は東洋証券。

公募１：売出２で売出しが多い。オファリング・レシオは高めの標準範囲。

売出し元でもある社長がかなりの割合の株を持つ。ベンチャーキャピタルなどの出資は見当たらない。

ストック・オプションの未行使残は78,600株が550円で行使期間内。
上場後はストック・オプションの行使と社長の追加売出しが売り圧力か？

株主構成など非常にスッキリしており、売り圧力は低めの銘柄。
需給的にもマイルドで、これぐらい落ち着いたIPOの方が気持ちよく上場を迎えられそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

高専卒生など専門性の高い職業の就活イベントなどを実施、すでに30期を迎え成長を続ける。
特化型にすることでニッチNo.1戦略的な部分があり、こういった企業は需要面で途切れない強みがある。

上場時の人気化と問われると厳しいが、安定した成長からの突然の株価の動意づく場面などは大いにありそう。
上場後の株価が安いところでは魅力を感じる人も多そう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

久々の東洋証券主幹事のIPO。マザーズ上場だが参加者限定色が濃い。
主幹事からの配分が期待薄な分、公募当選は幹事証券からのひょっこりラッキー当選ぐらいか。

初値に関しても同時上場となると注目度の差で、控えめスタートにはなりやすそう。
それでも公開価格以上の評価は出来、中長期的に楽しめそうな銘柄という評価が多く、
他のIPOとは戦略を変えることで、利益が出るパターンはありそう。

いろいろなタイプのIPOが出てくることは歓迎で、思っている以上に初値から奮闘期待もある。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です