ウェルスナビ(7342)のIPO新規上場情報

フィンテック系のIPOとして注目株。ロボアド系は初物感あり。
SBI証券主幹事。

売上の伸びは良いものの。まだ赤字という部分をどうみるか？

吸収金額200億弱と大型。ベンチャーキャピタルからの出資も多く売出し比率も高い。

期待はしたいが12月の上場ラッシュでどこまで初値で健闘するか？少しプラスでうまく多くの方に利益が出るような形になって欲しい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

SBI証券主幹事の12月の目玉IPOの一つ。
フィンテック系でロボアドバイザー（AI）投資で業界No.1。
初物として見られそうで、その点では注目度は高い。

上場日は3社同時上場で、12月の上場ラッシュ後半。
今年はかなり12月の上場銘柄数が多く資金分散は不安要素。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、単体予想EPSは-28.7円。
想定価格1,100円から計算される予想PERは約-38.33倍。

赤字予想で割安性からの評価は難しい。
営業収益の伸びはかなり高く成長性には期待。

上場することによる知名度アップや資金力アップに事業促進には期待したい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約188億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

売出株式比率84%と売出し豊富。オファリングレシオはやや高め程度。

ベンチャーキャピタルからの出資が豊富で売出しで放出分もあるが、
残っている株数も相当数ある。ロックアップは掛かってないところや掛かっていても90日or1.5倍解除など緩め。

ストック・オプションの未行使残もボリュームが大きい。
行使価格自体は102～851円で、べらぼうに安い価格ではないことから納得感はある。
それでも大きな売り玉になりそうな雰囲気ではある。

全体的に売り圧力がなかなか高いと感じる銘柄。

需給面は過密スケジュールの12月で買い意欲の薄れも考慮すれば、厳し目の印象。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

話題性や知名度は高いと感じられるIPO。預かり資産残高も順調に伸びており、上場後にも期待。
株取引など個人で投資するのが好きな人にとっては興味が薄いかもしれないが、
多くの一般の人にとっては「放ったらかし」でロボアドバイザーが運用してくれるのは魅力的ではないか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

最後まで判断を迷わせるIPO。
主幹事SBI証券で大型案件ということで当選しやすい魅力がある。

また注目度などは高く、過密スケジュールでも意欲的な買いが入りやすい可能性はある。

一方で相当数の売り圧力も感じるところで、赤字上場というのも気になる人は気になるところ。

結局、初値プラスかマイナスかは五分五分といったところで、ギャンブル的な参加になりそう。

IPO好きな方なら再上場・ファンドイグジット案件のような危険度ではないので、
話題性に乗ってIPO祭りに参加する感覚で良いのではないか？

強気にはなれないので最終評価は微妙のC評価とするも、個人的にはぶつかる気持ちで参加姿勢（Bレベル）です。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です