プレイド(4165)のIPO新規上場情報

グローバルオファリング（公募については国内募集株式数 608,800 株及び海外募集株式数913,200 株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は、公開価格決定日（2020 年 12 月 7 日）に決定される予定です。売出しについては国内売出株式数 4,697,200 株及び海外売出株式数 8,119,800 株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は、公開価格決定日（2020 年 12 月 7 日）に決定される予定です。）

海外割当のほうが多い予定。大型ながら国内分が少なめで意外に希少性も出てくるかもしれない。

CX(Customer eXperience/顧客体験)プラットフォーム事業。業績は売上急進も利益は赤字拡大。注目事業で利益反転後の成長イメージに期待できるか？

Googleが上位株主にいたり、大手企業との契約を複数とっているところをみると相当期待度は高い。CXプラットフォーム市場国内シェア3年連続No.1の模様。

上場ラッシュ、同日上場などの影響がどう初値に出るか不透明感ありで評価が難しい銘柄。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

クラウド型CXプラットフォーム「KARTE」を提供。
事業としては新規性を感じるところはある。注目度も高そう。

上位株主にGoogleなどの名前もあり目立つ。
上場ラッシュ中はやはり期待度や知名度が有利に働くが果たして？

なお、上場日12月17日は5銘柄同時上場なので注意。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年9月度、単体予想EPSは-6.51円。
想定価格1,400円から計算される予想PERは約-215.05倍。

来期も赤字脱却できない予想。売上は急拡大しており、黒字反転からは成長見込みがある。
ただし、吸収規模・時価総額をみてもかなり織り込まれた価格設定での上場となる。

割安性では全く測れないIPO。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約210億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率89.4%を売り出しが約9割。VC勢がかなり売り出してイグジット。
公募組がリスクを取って引き受けるかの段階。

上場後のロックアップは価格解除無しできつめにはなっている。既存株主の上場後の売りは感じづらい。

一方、ストック・オプションの未行使残もVC1社に匹敵するほど量で気になる。
価格も33円や100円など、ここは行使して利益を狙っていそうで200万程度の売り玉に注意。

半数以上が海外に配られるというグローバルオファリングで、
しっかり配られればそう簡単に手放さない（手放せない）ことを考えると吸収金額を100億以下と考えても良いかもしれない。

需給面での判断は大型と注目度からの需要のせめぎ合い。
中立と見たい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

CX(顧客体験)はこれからの事業にとっては必須とも言えるぐらい多様化の社会にとっては必要な存在。
大手も期待するような技術力を提供しており、事業としての魅力は高いと感じる。

やはり株主上位10位以内にGoogleの名前などが入っていると期待感はかなり強いと見たい。
上場時と言うよりは、もう少し未来志向で見ておきたい銘柄か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マザーズの赤字上場となるが期待度は高い銘柄。
メリット・デメリットがあり総合評価が非常に難しくなる。

12月の上場ラッシュの中では、やはり知名度や注目度が重要になる。
そう考えるとここは思い切って参加で挑戦しても良いと考えるが、公募割れの憂き目となっても、
それはそれでと割り切れるぐらいのリスクテイカーになる必要がある。

個人的にはこういった銘柄には参加しておきたいのでB評価の「欲しい」評価だが、
初値視点や妙味で考えると「微妙」銘柄にはなるのでC評価を最終判断とする。

でもIPO好きなら新規性があって未来の期待銘柄には是非参加したいところ。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です