ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO新規上場情報

赤字バイオIPO。がん治療薬。東京大学発で富士フィルムが筆頭株主。

全数公募による。吸収金額30億超えはバイオ銘柄としては微妙な規模ライン。想定価格が3桁とみずほ証券らしい値付け。

いわゆるギャンブル系IPOが3月の上場ラッシュ中に登場となると比較されて参加を避ける人が多そう。

BB不人気で上場日は初値プラスというラッキー銘柄になる可能性もあるが、それも結局はギャンブルな印象。そういったIPOが好きな方が参加するIPO。

見通しが赤字拡大はイケてない印象で、それを目論見書でグラフで表示してくれないのは不親切というか、避けたくなる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

3月の上場ラッシュ時に登場する赤字バイオベンチャー。
基本的にはギャンブル銘柄で、不安定な地合いでは厳しい。

素直に静観する人が多そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、単体見込EPSは-145.55円。
想定価格960円から計算される予想PERは約-6.6倍。

赤字バイオベンチャーなので割安感からは測れない銘柄。
なお仮条件は大幅に引き下げで540～600円と4割安レベル。
しかし、その引き下げも買い観測の低さを露呈する虚しさ漂う。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約32.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

全数公募によるIPO。オファリングレシオは37.5%とやや高め。

ベンチャーキャピタルからの出資が多く、90日or 1.5倍でロックアップ解除となる。
売出がない分、90日過ぎると株価が低くても現金化の売りが出る可能性がある。
一方、ストックオプションの未行使残は2021年6月から行使期間で行使価格も391円なら安心か？

バイオ銘柄としては吸収規模はそこそこ。売り圧力よりも買い需要が今の時期だと少なそうで苦しい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

赤字バイオIPOに対する期待感も厳しい中、景況感も悪く敢えてギャンブルIPOに参加する状況ではない。
仮条件引き下げはそんな中でも上場中止にせず、上場させたい主幹事の思惑も見える。

危ない投資先にお金を投与するような状況ではなく、魅力には欠けると言いたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月の上場ラッシュ中で、他のIPO銘柄ですら厳しい初値見通しなところ、
ギャンブルIPOとも言える赤字バイオベンチャーに投資する理由がない。
仮条件の引き下げは引き合いの弱さを露呈して、とにかく上場だけ済ませたい主幹事の思惑も。
もともと赤字バイオ銘柄の価格はあってないようなもの。不安を更に募る形に。

地合いの悪さを考えれば、もともと1段階評価を下げていたところに、
買い需要が少なそうなところが見えるため、さらに下げた評価とせざる負えない。

総合評価はD評価とする。枚数も多いので、公募株にプレミア感もない。
 
全体考察
総合得点は2点で、私のBBスタンスはD評価です