バルテス(4442)のIPO新規上場情報

5月IPOの登場。令和第一号案件になるか？
主幹事SBI証券でややお祭りIPOになりそうな印象。

ソフトウェアテスト企業はIPOでは初値高騰の人気業種。市場も拡大中。

枚数は多いものの単価安く吸収金額は小さめ。初値高騰の可能性も、単元あたりの利益額は小さいか？

いずれにしよ、たくさんの人に利益の可能性がある良案件。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

令和最初のIPOとなる。5月上場は1社でスケジュール的には大注目。
業種的にもソフトウェアテストのサービス業ということでIPOでは注目度が高い系。

マザーズ小型で成長期待分野となれば人気化必至。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、連結予想EPSは23.19円。
想定価格540円から計算される予想PERは約23.29倍。

仮条件引き上げで上限660円まで、スタートラインが上がる。
PERだけでみるとPER50倍程度の同業他社も多く、PER100倍ぐらいまでは想定可能。
個人的には行き過ぎの価格だと思うが、その程度までの上値余地。株価でいうと上値余地2,000円程度。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.49億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

売出株式比率19.4%と低めで公募株が多い。オファリングレシオも低め。
枚数は多いが希少感は出ている。

ベンチャーキャピタルからの出資は結構豊富にあり、ロックアップが1.5倍で外れるので売り圧力となる。
ストック・オプションの未行使残もあり、行使価格は安いが株数的にはこちらよりV.C.保有を気にしたい。

SBI主幹事のIPOの場合、ロックアップ解除の上の地点では板に分かりやすくV.C.の売り注文が見える時がある。
良くも悪くも市場自由主義な印象なので、V.C.の売りをこなしてどこまで上に行くかが焦点か？
逆に初値前にV.C.の売りが見えない場合は不安要素の一つとなる。

需給良好で圧倒的買い需要となりそう。2日目で買いが減って現金での実弾勝負からの値付けか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ソフトウェアテストはIPOでは人気業種。同業他社の伸びもよく成長を期待される。
AIが期待されているが、AI機能向上の為のテストもしている模様で今後も引き合いは多そう。

さらにスケジュール感や、令和第一号IPOという期待感も魅力として付随。お祭り感覚の人気化の可能性あり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券が上手にIPOを用意したという印象。パッとしない銘柄ではなくしっかりと期待銘柄を
令和第一号案件として持ってきたことに好感。誰もが欲しくなる銘柄になっている。

1枚の単価が安いことで、1枚あたりの利益に関しては妙味の乏しい。
人気化すれば初日の上限価格が1,518円なので、そこよりも上の値付けか？
初日は2,000円の付近の合致点で値が付きそうにもなく、2日目に合致点が下がってくるが、
結局は2000円ギリギリまで買わせてくれない展開を予想。

そうであれば1枚あたり10万円の利益の皮算用となる。IPOチャレンジポイントの利用を含め、
BB参加方法は悩ましくなるIPO。取りに行くか、我慢するか、難しい。
資金がふんだんにある人は、資金力勝負で小遣い稼ぎの公募株ゲットになるか？

最後にSBI主幹事案件で、枚数多く幅広く個人に渡ってしまうと初値売りも非常に多くなるので、
予想ほど伸びないこともあるので注意。ただ、今回はこの懸念点はあまり影響しない（個人の初値売りを超える買い需要）と考える。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です