ダイコー通産(7673)のIPO新規上場情報

東証2部上場。売上・利益横ばいの安定的企業だが、IPOとしては地味で初値にはマイナスなイメージ。
想定価格も妥当なレベルとなっていて妙味が少ない。

初値は公募価格付近が目安か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証２部上場の卸売業で地味。
翌日以降も複数のIPOが控えているため、買い圧力は抑えられる可能性。

本店、愛媛県というのも微妙だし、規模感も注目度ではマイナス。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年5月度、単体予想EPSは159.59円。
想定価格1,510円から計算される予想PERは約9.46倍。

予想PBR1倍割れで資産価値的には割安水準だが、成長性は乏しい。
業種なりに妥当な価格設定と行ったところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.41億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証２部。主幹事は野村證券。

売出株式比率70.5%と売出が多め。オファリングレシオは標準。
売り出し元は多岐にわたっている。

ベンチャーキャピタルからの出資やストックオプション制度などはない。
上場時に売りたい人は売出している模様。

売り圧力もないが、買い需要もあまりないといった閑散相場になりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地方でケーブルなどの卸売業と言われると、IPOらしい成長力の魅力がまったくない。
すでに全国に営業所があるようだが、卸売で大手に比べると上場しても魅力になる部分がない気がする。

人気化の余地を感じないのは残念。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

キングオブ地味といったIPOか？東証2部上場、地方本店、卸売業など枚挙に暇がない。
規模が小さいが買いも少なそうで、公開価格付近が妥当な初値決着になりそう。

地味ながら微増プラスの期待が掛かるかもしれないが、3月IPOがこの後連続して続くため
この銘柄に買い勢の食指が動くとは全く思えず苦しい展開になると見る。

ただし、PBRでみても下値は限定的なため長期的に持っていて値が崩れにくい銘柄。
配当もあるので長く持つ我慢の出来る方には、いいかもしれない。
IPOに興味がある方にはそういった方は少ないと思うので、それなら他の上場銘柄から探せばよくパスしても良い案件。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です