日本の株の不甲斐なさと米国株の右肩上がりの株式市場の現状からか?日本でもネット証券で米国株取引サービスが活発になっています。2022年にはauカブコム証券松井証券が米国株サービスを取り扱うことで5大ネット証券ですべて米国株が取引できるようになります。

そうなると各社のサービスの違いが気になるところで、自分の取引スタイルにはどの証券会社が「使える米国株サービス」を提供しているのか気になるところです。

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このページでは米国株サービスの概要と、各社の特徴・サービスの比較をしてみたいと思います。

米国株サービスの導入の歴史

まずは5大ネット証券が米国株サービスを初めた時期を振り返って、各社がどのように注力してきたのか?を見ておきたいと思います。

  1. 楽天証券(1999年12月サービス開始→2014年12月特定口座対応)
  2. SBI証券(2003年8月サービス開始→2015年12月特定口座対応)
  3. マネックス証券(2008年11月サービス開始→2013年12月特定口座対応)
  4. auカブコム証券(2022年1月サービス開始)
  5. 松井証券(2022年1月サービス開始)

サービス提供開始順では上記の順番になりました。5大ネット証券の中で「米国株」に一番注力してそうと感じているのは皆さんどの証券会社でしょうか?私の中ではマネックス証券がいち早く米国株に目をつけて、多くの投資家に投資して欲しいと環境を整えているイメージがあります。特定口座対応が一番早いなど、実サービス的上での使い勝手を向上してきた歴史があるのはマネックス証券かなと思います。

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米国株に強いイメージのあるマネックス証券

楽天証券SBI証券は総合的なサービス向上のために古くからサービス提供はしてきたイメージです。auカブコム証券松井証券は後発のサービスとなりますので、すでにサービスを提供している証券会社に対して、どこで差別化を図って普及させるかが焦点でしょう。

米国株サービスの比較(手数料、取扱銘柄、特徴的なサービス)

次に2022年2月時点での各社のサービス比較をしてみたいと思います。

  楽天証券 SBI証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券
取引手数料
(税込み)
0.495%
最低0円
上限22ドル
0.495%
最低0円
上限22ドル
0.495%
最低0円
上限22ドル
0.495%
最低0円
上限22ドル
0.495%
最低0円
上限22ドル
為替手数料
(為替スプレッド)
片道1ドルあたり25銭 片道1ドルあたり25銭
(住信SBIネット銀行経由で4銭
片道1ドルあたり25銭
(買い付け時は0銭)
片道1ドルあたり20銭 片道1ドルあたり25銭
取扱銘柄
(2022年2月時点)
約4,700 約5,000銘柄 5,000銘柄超 362銘柄 約400銘柄
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取引系サービス 米株積立予定 逆指値注文   自動売買対応 返済予約注文(利確のみ)
特注 ポイントバック オールラウンダー 注力度強い 自動売買 後発

各社のサービスが出揃ったことで、今後差別化を図るような内容が次々と出てくる可能性がありますので、随時追加更新していきたいと思います。

手数料の比較(為替、取引手数料)

取引手数料は各社横並びになっています。後発の証券会社が少しでも下げてスタートすれば面白かったのですが…、今後、他のサービス提供力が弱いところから手数料に手を付けてくるかもしれません。

auカブコム証券が為替スプレッドで若干の手数料引き下げでのスタートですね。

取扱銘柄

取り扱い銘柄数に関しては古くからサービスを提供しているところのほうが一日の長があります。マネックス証券は米国株サービスに注力しているだけあって、このあたりの充実度は抜かりないです。

一方で数が多いほうが良いわけでもなく、主要銘柄は基本的にどの証券会社も抑えていると言えます。

特徴的なサービス

こうなるとそれぞれの証券会社で特徴的な部分を見つけて、それがそれぞれの投資スタイルにマッチするなり必要なものかが重要になりそうです。以下、証券会社別の特徴を掲載すると・・・

楽天証券…ポイントキャッシュバックが得意なので、手数料還元を少しでも考える人にオススメ

SBI証券…米国株以外のサービスも網羅しているので、他の取引でSBIつきっきりの方はオススメ。

マネックス証券…米国株に特に興味がある方は、マネックス証券が一番頑張っています。

auカブコム証券…やはり自動売買対応が大きい。夜間取引の米国株でシステマチックに取引したい方に

松井証券…もっとも後からサービス開始にしては、ややメリットを出すことが出来てないので今後の動きに期待


ようやく米国株に焦点が当たって5大ネット証券がすべてサービスを開始する状況になります。サービスの利用され具合から各社のサービス注力状況も変わってくると言えそうですが、まずは特徴がある部分が嵌るポイントならば、その証券会社から利用してみると良さそうです。