2019年3月に一般信用売建が可能となった証券会社が9社となりました。

証券会社9社(松井・カブドットコム・SBI・楽天・GMOクリック・SMBC日興・マネックス・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト

各社それぞれに特徴があり、うまく使い分けたいところですが9社もあるとそれぞれのサービスの在庫状況や発注可能時間がいつなのかをしっかり把握しておかないと在庫争奪戦などで戦えません。

このページでは各証券会社の一般信用売建サービスに関する情報をまとめたいと思います。


カブドットコム証券

まず外せないのがカブドットコム証券の情報です。

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  • 翌営業日分の受付開始は19時から。数量更新も19時に更新
  • 数量制限あり銘柄は20時から20時半で当落結果処理
  • 注文受付時間に随時、在庫が増えたりする。キャンセル他、在庫増がある。
  • 狙い目の一つは前場と後場の間の在庫復活
  • 抽選申込して当選キャンセルすると当選確率下げる場合ありとあるので恣意的抽選出来る態勢
  • 抽選狙いの場合は単元ではなく、欲しい株数で申込んだほうが良さそう。
  • 短期銘柄(最長14日)と長期銘柄あり

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なお、注文可能時間はシステムメンテナンスの予定などない限りは24時間いつでも可能です。在庫に余裕がある銘柄は自分の発注できます。


SMBC日興証券

サービス開始で一気に在庫量の強さやスペックの良さを見せつけているSMBC日興証券です。

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  • 翌営業日扱いの注文は17時ごろから、なおその前は中断時間で発注不可
  • 全日メンテナンス時間は2:00~5:00、11:30~11:35、大引けから17:00頃まで、20:15~20:20
  • 在庫表示が増えるタイミングは様々。ただし、翌日取引目当てのヨーイドン時間は17時と考えたい。
  • 長期のみの取扱で、貸株料が安いので他社の短期が出る前でも金利手数料は安くなる

かなり在庫が豊富にあるが、サービス開始して日が浅い為、まだ沢山の人に知られてない可能性もあり。今後人気で争奪戦が早くなる可能性はあるので、特に長期だから取引争奪スタート日はあまり考える必要はないことを考慮したい。


楽天証券

楽天証券も短期売建の争奪戦で人気の一角。それほど在庫が多くない銘柄はさながらプレミアチケット争奪戦の模様。

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  • 注文受付時間は17:15~だが、売建注文は19時から、在庫表示はその前に行われる
  • 数量が少ない人気銘柄は19時に開始と同時に一瞬でなくなる。19時に待機している人多数。
  • 在庫増加はキャンセルなどで出てきてもすぐに無くなる。19時前以外の大量増加は期待薄。
  • 短期銘柄(最長14日)と長期銘柄あり

楽天証券が一番19時以降で在庫が減っていくのが早い印象です。取引手数料無料適用になっている人が多く、まずは楽天証券で在庫があるなら、ここで取得しようという人が多いためでしょう。


SBI証券

ネット証券最大手のSBI証券が一般信用売建サービスを開始したことでネット専業証券会社に競争心が生まれたと思います。口座数が多いのでライバルが多いのが難点ですが、在庫はそこそこある印象です。

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  • 注文受付は19時~。在庫表示はその前に◎▲×といった表示。▲表示の判断が難しい。
  • メンテナンス時間は受付不可となっているが、殆んどメンテナンスで受付不可にならない(夜中でも使える)。
  • 短期は15営業日と他社よりも少し長い(営業日なので土日など含まず計算)、長期銘柄もあり
  • 残数表示ではないので、具体的な在庫数増減判断は難しい。特に▲の「残りわずか」がなんとも言えない。

SBI証券は残数表示ではなく3段階で在庫表示するところが特徴です。特に「残りわずか」が本当にどの程度僅かなのか判断がつかないですね。他社さんで在庫がなくなってSBI証券で▲の場合は取っておかないと×になって結局取れずで後悔することがあります。手数料計算して、それでも欲しい優待かの自分のものさしで利用したいところです。


GMOクリック証券

GMOクリック証券は手数料の安さと株主優待での手数料キャッシュバックで、抑え証券会社として非常に活用できます。他社では取れなかった銘柄が豊富に残っていたりすることもあるので、是非保有しておきたいところです。

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  • 一般信用売建の受付時間は19時からです。
  • 注文受付開始前に在庫表示が更新されています。○△×の3段階表示です。
  • 他社では在庫少ないものが余裕の○表示なっている時は、ここで取っておくと争奪戦の苦労なく取れること多いです。
  • 短期(15営業日)と長期があるようですが、今のところ優待銘柄は、ほぼ短期銘柄ですね。
  • 毎日メンテナンスが朝6時半ぐらいまでしているのが厄介で、早起きしても発注できません。

GMOクリック証券は朝が遅いですね。できれば前日の夜のうちに、発注作業を済ませておかないと忘れていたなんてことが多くなる証券会社です。特に他社で争奪戦になっているものが、在庫余裕になっていることがありますので、そういった銘柄を見つけたら前日夜のうちに仕掛けておくと良さそうです。


松井証券

一般信用売建サービスを最初に始めた松井証券です。最近は他社追随で押され気味ですが、根強いファンが利用していますね。

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  • 注文時間は17時からとなっています。他社より早いです。
  • 在庫表記が取扱銘柄かそうでないかの二択です。取扱銘柄でも規制で注文できないことがあります。
  • 無期限長期のみの取扱

現状のサービスですと、取引手数料にうるさい顧客は他の証券会社で取れるか確認してから松井証券をチェックする人が多そうです。他社で取れる銘柄は松井証券でも在庫ありですが、他社でない場合は取引規制で売禁になっていることが多く、恐らく松井証券でずっとべったりの方は早めに取っていそうです。

長期なので早めのクロスが可能。短期売建よりは貸株料が安いので超人気銘柄で松井証券で確実に在庫確保したい人は利用してるかもしれません。

個人的には他社さんがサービスで追いつけ追い越せなので、画期的な新サービスを期待しています。


マネックス証券
株・投資信託ならネット証券のマネックス

5大ネット証券の中では後発となったマネックス証券がサービスを初めて出揃いました。

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  • 翌日注文受付は17時頃から
  • 注文可能数量の更新は毎営業日20:00頃まで
  • 在庫表示は「多」「少」「無」の3段階。「多」と「少」の境界線は3000万
  • 長期のみのサービス

まだ、サービスが始まったところで在庫量の課題は否めないところですが、サービスの情報は明確な印象です。穴場的に在庫があれば取りたいという人が多そうですね。


岩井コスモ証券「ネット取引」

岩井コスモ証券「ネット取引」は古くから一般信用売建サービスを提供していますが、長期のみで在庫も取扱銘柄かそうでないか?そして取引規制で新規売り停止となれば取引できない形です。

あまり優待銘柄を目的に在庫を確保していないので、一般的な空売りサービスとして提供している印象です。

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  • 翌日の発注は16時から可能
  • 在庫というよりかは取扱銘柄か、そうでないかに分かれる。注目不可は売り禁の取引規制。

優待クロス取引の証券会社としてはあまり利用しないかもしれません。


大和証券

大和証券も岩井コスモ証券と同じく、株主優待狙いのクロス取引(つなぎ売り)として一般信用売建サービスを提供しているイメージはありません。取引手数料の高さも優待取りにとってはネックでしょう。

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  • 翌日の発注は19時から
  • 原則長期銘柄のみ
  • 朝8時頃にPDFにて残数を紹介。
  • 残数は随時、変化されている模様

大手証券ということで取扱銘柄数は多いです。今後、取引手数料体系の見直しや株主優待クロス取引に向けたサービス内容の変更は可能性としてあるので、注視はしておきたいですね。


以上、9社の信用取引売建サービスの発注時間タイミングをまとめてみました。争奪戦になる証券会社は早いもの勝ちですので、注文開始タイミングはしっかり把握しておきたいですね。

証券会社9社(松井・カブドットコム・SBI・楽天・GMOクリック・SMBC日興・マネックス・大和・岩井コスモ)一般信用売り建て可能銘柄リスト

各証券会社の在庫量などに関しては上記ページにて随時更新しています。

最後に表にしてまとめておきます。

 
発注開始 19時 17時 19時 19時 19時 17時 17時 16時 19時
在庫時間 19時前 随時 19時前 19時前 19時前 売禁発 20時前 売禁発 随時
短期 14日 なし 14日 15営業日 15営業日 なし なし なし なし
争奪 抽選 先注文 先注文 先注文 先注文 規制 先注文 規制 先注文

争奪戦に関しては19時からの戦いがメインになります。その他、短期の開始日付と長期の場合は争奪開始といった明確な日はないので、早めに確保するかの判断は金利手数料と在庫量の兼ね合いによります。

複数の証券会社を準備しておけば、銘柄の在庫に得意不得意も感じられますので、うまく使い分けたいところです。

私の場合は、あまり争奪戦に参加してまで取ろうとは考えていませんので、SMBC日興証券をメインにして優待権利日に近くなって、SMBC日興証券でなく他の証券会社で余裕があるなら、取引手数料を考えていつくか検討する程度で見るようにしています。あまり、複雑な発注にすると誤発注であったり、労力に見合ったリターンが得られてないかもしれないので注意が必要です。