今でも株式投資家のバイブルとなっている会社四季報。東洋経済新報社が発刊していて、毎年3月・6月・9月・12月(春夏秋冬)の中旬に書店に立ち並びます。なんと創刊は1936年。この会社四季報は実は証券会社の口座を持っているだけで、無料で読むことができます。
しかも会社四季報の発売日と同時に各証券会社に配信されている会社四季報のデータも更新されます。
「なお、会社四季報は1冊2,060円程度、毎期買えば年間で8,240円相当のものが証券会社の口座を持っているだけで読めることになる。かなり太っ腹なサービスと言える。また会社四季報ONLINEというページではオンラインで四季報のデータを提供している。こちらはベーシックプランで月額1,080円、プレミアムプランで5,400円となっている。本家のデータでさらに四季報以外の情報も充実している」
すべての証券会社が四季報情報を提供しているわけではないですし、その内容や表示方法も証券会社によって少しづつ異なりますので、会社四季報の情報を提供している主な証券会社を比較しながら紹介したいと思います。
なお、野村證券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券なども同様のベーシックな部分の四季報は口座を持っていれば確認できます。ネット情報なのでダイレクト口座やネット専業証券の方が見やすい印象です。
会社四季報情報を提供している証券会社の比較表
早速、主な四季報情報を提供している証券会社の比較表を紹介。
証券会社 | 基本内容・サービス | 特徴 | 特徴メモ |
---|---|---|---|
SBI証券 | 企業情報:○ 財務状況:○ 資本異動:○ スマホ可能:○ |
普通 | 至って標準な内容で、スマホアプリも用意し過不足なく載せている印象。 |
楽天証券 | 企業情報:○ 財務状況:○ 資本異動:○ スマホ可能:○ |
四季報速報 ネット系ではオススメ |
「四季報速報」が読める。四季報先取りに便利。 |
カブドットコム証券 | 企業情報:一部 財務状況:一部 資本異動:× スマホ可能:○ |
ツールで検索機能 | カブステーションでは「四季報検索」で記事内のワード検索が可能 |
マネックス証券 | 企業情報:○ 財務状況:○ 資本異動:○ スマホ可能:× |
四季報速報 | 普通な印象。ニュースのページから四季報速報が見れる。 |
GMOクリック証券 | 企業情報:○ 財務状況:○ 資本異動:○ スマホ可能:× |
普通 | 普通な印象。 |
SMBC日興証券 | 企業情報:○ 財務状況:○ 資本異動:○ スマホ可能:○ |
会社四季報最新銘柄レポート オススメ! |
「会社四季報最新銘柄レポート」が読める、毎週更新。 |
大和証券 | 企業情報:○ 財務状況:○ 資本異動:○ スマホ可能:× |
四季報速報(見やすい) | 「四季報速報」あり、銘柄詳細画面から見られるので便利。 |
立花証券 | 企業情報:× 財務状況:○ 資本異動:○ スマホ可能:○ |
会社四季報最新銘柄レポート | 「会社四季報最新銘柄レポート」のみの提供 |
全方位で四季報関連情報サービスで優れているのはSMBC日興証券 かと思います。基本的な全データを載せつつ「会社四季報最新銘柄レポート」も見れます。立花証券も会社四季報最新銘柄レポートが見れますが、逆に企業情報などがありません。
四季報速報を見たい場合は、楽天証券 、マネックス証券 、大和証券 の選択肢がありますが、大和証券が個別銘柄画面から見られるので便利ですね。四季報先回り投資をしたい場合はこれらの証券会社は用意しておきたいですね。
各証券会社の四季報表示画面
証券会社ごとに四季報の表示画面が少しづつ異なります。東洋経済新報社から貰ったデータをどのように表示するかは各証券会社の画面に合わせて変えている模様です。人によって見やすいと感じるレイアウトは違うと思いますので、それぞれの証券会社の表示画面を紹介したいと思います。
SBI証券
銘柄詳細ページから四季報タブをクリックすることで表示できます。
非常にシンプルに表示されていて、実際の本の表示に似せていますね。
楽天証券
銘柄詳細ページから四季報タブをクリックすることで表示できます。
表題が色分けされているので少し見やすいでしょうか?
四季報速報は「国内株式→ニュース→四季報速報」から確認。先取り情報は発売日の2週前ぐらいから頻繁に更新されます。
上記では9月中旬(秋号)発売に向けて8月末辺りから四季報先取りのニュースが更新されています。
カブドットコム証券
銘柄詳細ページから四季報タブをクリックすることで表示できます。
載っている情報は省略されているのですが、逆にリアルタイムに近い情報なども組み合わせて表示していてみやすさは良いです。
kabuステーションを使えば四季報検索ができます。
トヨタに関係してそうな銘柄を調べたり、
業績が「絶好調」の絶好調銘柄を調べたりと役に立ちます。
マネックス証券
銘柄詳細ページから四季報をクリックすると別画面で表示されます。
非常にシンプルです。別画面というのはブラウザが開く数が増えるので少し面倒かもしれません。
GMOクリック証券
銘柄詳細ページから四季報タブをクリックすることで表示できます。
シンプルに纏めて見やすい表示です。タブが2つですが全情報あります。
SMBC日興証券
銘柄詳細ページから四季報タブをクリックすることで表示できます。
シンプルで見やすい表示です。さらに「会社四季報最新銘柄レポート」のリンクも見やすいところに表示されています。完璧だと思います。
大和証券
銘柄詳細ページから四季報タブをクリックすることで表示できます。
ちょっとごちゃごちゃした印象ですが「四季報速報」タブがあって、そこからその銘柄ごとの四季報速報が見れるのはいいですね。すぐに目的地にたどり着けます。
立花証券
立花証券は「会社四季報最新銘柄レポート」のリンクしかありませんので、雰囲気を表示します。
PDFの銘柄レポートはやはり見やすいですね。最新レポートが見れるというのは大きいですし、カラーリングが見やすいですね。
四季報情報を含め、様々な情報を見やすく見られるという意味ではSMBC日興証券が優れている印象です。さらに先取り情報として「四季報速報」をチェックしたい場合は、大和証券か楽天証券あたりで良いかと感じます。
もし、証券会社で無料で見れる情報以上で勝負したい場合は、四季報オンラインの有料契約をするしかないですね。