21世紀になって、最大級のIPOが間もなくやってきます!

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上場日は11月4日をすでに軸足として、9月10日にも上場承認する見通しとなっている。上場承認がされれば、目論見書などの詳細データが確認でき、当サイトでもBBスタンスや初値予想などの投稿も活発化されるだろうが、なんといっても数10年に1度のお祭IPOの機会なので、この投資機会は絶対に逃してはならないと感じ、郵政IPOの特集ページとして、何回かに分けて記事掲載したいと思います。

※9月10日上場承認が発表されました!各銘柄の個別情報は下記ページにて紹介しております。

【2015070】日本郵政(6178)のIPO情報

【2015072】ゆうちょ銀行(7182)のIPO情報

【2015071】かんぽ生命保険(7181)のIPO情報

上場規模はNTTドコモ超えか!?

今回の上場は日本郵政グループ内の郵政3社(日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)の同時上場となります。公開規模が3社合わせて、約1.5兆円程度となりマザーズ小型IPOで10億以下などが次々出ている中、全く次元の違うIPOとなり普段と同じ感覚では対応してはいけないでしょう。

なお、現在推測されている3社の規模の内訳は

日本郵政・・・6000~8000億程度 →6682億円(想定価格ベース)
ゆうちょ銀行・・・5000~7000億程度 →5774億円(想定価格ベース)
かんぽ生命保険・・・1300~1600億程度 →1419億(想定価格ベース)

となっています。また海外にも配分されるグローバルオファリングで国内8割:海外2割程度とさすが政府意向などもあり、国内に広く配分したい思惑はありそうです。外国配分を減らし、海外勢に需要を喚起しているこの姿勢は好感が持てます。

なお、これまで国内IPOで最大だったのは1998年のNTTドコモで1.8兆円になります。また最近で1兆円を超える公開規模となると2010年の第一生命保険で約1兆円です。さらには比較対象として1987年のNTTも上がるでしょう。

こういった規模の違う大型IPOの公開時の価格と初値結果を検証してみたいと思います。

NTT株 公開価格 119.7万→初値160万(1枚あたり約40万) 2ヶ月後には318万の値を付けている
NTTドコモ株 公開価格 390万円→初値460万円(1枚あたり50万)
第一生命 公開価格 14万→初値16万(1枚あたり2万プラス)

【2010007】第一生命保険株式会社のIPO情報

NTTの時代は株もバブル化していましたので、同じように比較はできないですが2010年の第一生命も小幅ながら1枚あたり2万円のプラスとなっており、この結果が非常に参考になります。(尚、第一生命は初値後も株価を伸ばしています)

なお、郵政IPOはNTTと同様に一度ではなく2~3年に1回のペースで3回に分けて売出する模様。こういったスケジュールを考えても、次回売り出し時に、初回公開価格より下がるような施策は打ちたくないはずなので、新規上場時に手に入れることが、いかに重要か?と考えられます。

過去の検証などを考えれば、この異次元の大型IPOは公開時に是非とも手に入れておきたいところ。

郵政IPOの問題点は?

郵政IPOに死角はないのか?上場するにあたって、気になるところを整理しておきます。

3社同時上場がいきなり親子上場!?

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今回同時に上場するのが上記の図で、上場するのが(日本郵便、かんぽ生命、ゆうちょ銀行)と持株会社日本郵政となります。親子上場は利益相反などの理由で、取引所的には問題視している部分となります。

ただ、IPOを見ている側からすれば昨今の上場でもGMOグループであったり、イオングループが何社も上場しているように、そこまで上場承認において許されない形ではない状況です。

今回、同時に3社が上場するので初値がそれぞれで割合的に同じように上がるのか?銘柄ごとに差が出るのか?も面白いところとなりそうです。ちなみに上場時は、子会社の利益相反的なことをすると親会社も苦しくなるので、やはり親会社が人気だろうが、かと言って子会社が酷いことにはならないと感じています。

民業圧迫!?業界での競争が待っている

ゆうちょ銀行では、民営の銀行が、かんぽ生命では保険業界が、郵政(郵便)は運送業が相手となるが、これからは国の保護などなく戦うことになります。上場前から、「ゆうちょ銀行の限度額の設定をどうするか?」など議論が活発化されるなど、国の法律主導で決めてきた保護や規制の部分が、今後もクローズアップされてくるでしょう。

基本的にはこれらは今後の課題ではあるが、上場時にあたっては郵政グループは有利な状況で進められるのではないか?と感じています。

 

郵政IPOの問題点を挙げるメディアも多いですが、IPO投資に特化して長く見てきた側からすれば、基本的には上場前のこういった課題の話題に関しては敏感になる必要はなく、目論見書などの情報で、今までの経験での判断が良いと感じます。

また、IPOなど知らなかったという人も郵政IPOは国民の一大イベント的な要素も含んでおり、これをきっかけにIPO市場を知る人が増えればよいかと思います。

 

ただ、IPOも公開前の株を手に入れないと、初値売りなどの妙味が楽しめないです。
次回は郵政IPOを効率的に手に入れるためにどうしたら良いか書いていきたいと思います。

【郵政IPO】IPOを手に入れるために、主幹事証券はもちろんながら実は複数証券での数集めが重要