サクシード(9256)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事案件。学習塾など人材（教育、福祉）サービス業。
「１：３」という程よい組み合わせで料金と質のバランスをうまく作って伸びた印象。

業績は連続増益増収で好調。学習塾などと業種比較されているからか？成長度合いからしたらディスカウント感あり。

上場ラッシュ前半も22日は6社同時上場。話題性の高い銘柄も多く塾経営のサービス業がどこまで評価されるか？

初値プラスは見込めそうも案外伸びなくても上場ラッシュで仕方ないと考えたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

学習塾「サクシード」運営、生徒3：先生１という丁度いい組み合わせで
低価格・高品質路線として躍進。同様のサービス（１：３）を福祉やオンラインでも展開。

マザーズ上場の業績急伸サービス業で本来なら注目だが、
上場ラッシュではサービス業は注目度でやや目劣り。

12月22日上場は6社同時上場でも、そっぽ向かれるような銘柄ではないだろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは83.09円。
想定価格1,450円から計算される予想PERは約17.45倍。

業績好調で同業種比較ではかなり割安感を感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

公募：売出は１：１と同数。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。既存株主へのロックアップは180日価格解除なしときつめ。
ストック・オプションの未行使残は80円価格で130,000株が行使可能期間。

吸収金額も大きくなく上場ラッシュ中でも程よい需給面。
IPO地合いの急悪化がなければまず安心レベルと言って良さそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「１：３」モデルで価格と質のバランスをうまく保ったサービス業という印象。
こういった仕組みで大きく伸びるのだからビジネスは面白く、まだまだいろいろな分野で改善するところはありそうと感じる。

ITベンチャーのような派手さはないが、オンライン家庭教師なども進めている。
ちょっとした仕組みの改善でも、ビジネスになる部分がたくさんあるんだと感じさせてくれる銘柄。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業績好調のマザーズ上場、吸収規模感も小さい。
上場ラッシュの影響もなさそうな銘柄でしっかりした初値結果を期待したい。
SBI証券主幹事案件ということで、ポイント戦略・資金力戦略など攻められる部分もあり。

気になるのは上場ラッシュ中での注目度の低さぐらいで、
ここまで数の多い上場ラッシュだと、どの銘柄も影響受けると考えれば影響度が小さいと見る。

教育や福祉と言った社会的に必要と迫られている分野というのも一押しポイント。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です