2016年度から始まるジュニアNISAですが、大人版とのNISAとはいくつか違う点があります。
それを踏まえて、ジュニアNISAの良い活用法がないか検討してみたいと思います。また大人版のNISAも開始から「金融機関の変更が可能」「投資可能枠の拡大」など制度の変更がありました。基本的に悪い方向への制度変更はないと思いますが、とりあえずは2016年に始まった現状の状態で、得策や活用法などを考えてみたいと思います。
私も利用する口座は恐らくSBI証券がネット証券最大でベストな選択だと思い、SBI証券のホームページから主な特徴を借りてきました。
ジュニアNISAの制度設計や思惑
ジュニアNISAの政府の思惑としては「子供の将来に向けた資産運用の制度を用意」「非課税枠というメリットで貯蓄から投資への移動」あたりでしょうか?
親から子供へは援助したい気持ちがあるものの、なかなか投資という考えは日本人にはおきにくく活性化させたい思いがあり、そこに非課税というメリットがあります。後は80万ということで贈与税の110万の枠に入りますので、ジュニアNISAフル活用で相続税対策にもなります。
私たちはこの非課税の部分をどう活かせるか?が焦点になるでしょう。一方デメリットとしましては「18歳まで払い戻しできないという資産の固定化」が挙げられます。その為、学資保険などと比較されることが良くあり、学資保険のように保険会社に運用を任せて、予定金利を貰うか?自分で運用して子供の将来の資金にするかの選択になります。
私としては学資保険にするぐらいなら、ジュニアNISAを使って運用するほうが、自分でお金を扱う感覚になるのでメリットが高いと思います。リスクはもちろん損をする可能性があることです。
金融機関が変更できない!長期投資を視野に使える口座を選ぶことが重要
大人版NISAは制度スタートから、すぐに金融機関の変更が可能に変わりました。ただしジュニアNISAは金融機関の変更ができず、その制度上今後も変更が不可能ではないかと考えられます。
その為、ジュニアNISAの口座をどこにするかは非常に重要なポイントです。
お子さんが18歳になるまで原則出金ができない(緊急以外ですると課税されNISAの意味が全く無い)為、長期運用で運用益が出せるようにしたいです。
なお、ジュニアNISAで運用できるのは上場株や投資信託(ETF/REITなど上場投資信託含む)です。なるべく利益を出せるよう手数料を考えるとネット証券での口座を開設したほうが手数料面では優位に立てると思います。また銀行などでもNISA口座が開設できますが、投資信託しか買えませんので自ら自分の投資の幅を狭めることになるので注意しましょう(面倒だから投信一本の人は良いかもしれませんが、そういう人がこのページは見ないと思います)。
なお、私は後述する理由からSBI証券での口座作成を予定していますが、SBI証券はNISA口座も恒久無料でジュニアNISAも追随するのではないかと思っています。
現時点でジュニアNISAに特段のメリットが有るのはSBI証券!
当方、いくつかのネット証券をジュニアNISA口座開設の点で比較してみましたが、手数料面でもほぼ似たり寄ったりで基本買えるものも同じですので、もうこうなると画面の使いやすさとか?そのレベルになります。
そんな中、SBI証券が確実にメリットを享受できそうなのがIPOです。
その為、私もSBI証券にてジュニアNISA口座を開こうと思いました。
基本的に子供口座だけならマネックス証券も平等抽選ですしメリットが有ります。しかし、SBI証券のIPO抽選方法にはSBIチャレンジポイントというシステムと、資金量が豊富なほど抽選確率が上がるというシステムが有ります。
ジュニアNISAではIPOの運用益が非課税になると同時に、売却した代金は引き出しが18歳まで出来ませんので、再投資枠に活用するか?他のことに活かせないと厳しいです。
SBI証券なら売却した資金をIPOの抽選に回せます。それにより確実にIPOチャレンジポイントを貯めて、人気IPOを長期スパンで取ることも出来ますし、余剰資金に見えるものを抽選枠投資として利用できます。
なにか特別なメリットを考えると、もうこのIPOをできるだけ取りに行く作戦ぐらいだと思います。
その他のジュニアNISAの活用法案
基本的に長期的に見て損をしない商品選び。最悪でも子供貯金や学資保険よりも良い結果を残したいです。
投資においてめちゃくちゃ難しい題目ですが、基本的に18歳になるまで引き出せないお金となると、しっかりとお金に働いても貰えるような投資法が重要になります。
非課税枠が有効に使われなければ、損益通算が出来ないや資金の引き出しができないなどのデメリットが目立ちますので「高利回りで長期に持てば元本割れしにくい株」「配当でなく株主優待で長期に持っていても毎年メリットを受けれそうな株」あたりが有力視かも知れません。
親が株主優待クロスなどをしていて、長期現物に切り替えたいと考えた銘柄などをジュニアNISA枠を使って買い付けるなんてのも良い作戦かもしれませんね。
最高の400万ぐらいなら上記株のポートフォリオぐらいは組めるのではないでしょうか?
長期的な大きな利益を狙う方は、毎年のIPO株の中から将来テンバーガー狙えそうな銘柄を初値買いするとか、子供がその時々で興味のある分野の銘柄を買っておくといったお楽しみ作戦(音楽好きなら音楽系、スポーツ好きならスポーツ系など)も将来への投資としては面白いかもしれません。
いずれにせよ余剰資金で楽しみながら投資へ進めることも制度活用の道だと思います。