インターメスティック(262A)のIPO新規上場情報

眼鏡店の「Zoff」運営。多くのモールに出店していることから知名度高い。「JINS or Zoff」は注目のキーワード。

2007年に大証ヘラクレス市場に上場予定だったが中止、その後、17年後に東証プライム市場に直接上場するほど大きく成長。

想定価格ではライバルのJINSに比べてかなり割安感があるので参加しやすいイメージ。眼鏡店は基本斜陽なイメージがあるものの、ファストファッション系は緩やかに成長を継続している。

知名度が高いだけにプラススタートを期待したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

社名からだと何屋か分かりにくいが、「Zoff」といえば知名度抜群。
今やファストファッション系の眼鏡と言えば「ZoffかJINS」の世の中ということで注目度は高い。

上場市場もプライム市場で、急騰はしにくいものの安定感は感じる市況が続いている。
10月上場銘柄の中では注目度が高い銘柄の一つ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年12月度、連結予想EPSは118。
想定価格1,480円から計算される予想PERは約12.54倍。

想定価格ではJINS比較でかなり割安。
しかし仮条件強気、さらに上限20％超えの可能性の条件もつくと手放しに貰いたいと思える状況とは言いづらい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約182億（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証プライム市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率26.5%と公募の割合高め。オファリング・レシオはやや高めの水準。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。

ロックアップは価格解除なしの180日できつめに掛かっており上場後の売り圧は乏しい。

ストック・オプションの未行使残も、行使期間は2026年以降ということでかなり先。

上場後の需給面はプライム上場で、知名度の高い企業としては悪くない。
仮条件を引き上げたように公開価格を高くして、なるべく高い価格からのスタートを目論んでいるのは残念。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

やはりJINSと比較されやすいZoff。
新規上場で比較対象にして割安であり、市場で後発で新規上場という魅力はある。

上場すれば知名度も上がり、株主優待などで接する機会が増えればJINS→Zoffの乗り換え期待もありそう。
一方、結局はメガネ販売という小売業で、IPOでは人気にはなりにくいセクター。

過度は期待はせず、それでもファン層はしっかりと参加したいと感じさせる銘柄。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

仮条件が強気で、上場時の公開価格のスタートラインが高くなるのが、
公募株の美味しさという意味で魅力が落ちてしまったのが残念。
総合評価は微妙評価のC評価とする。公募ゲット初値売り勢はやりにくい銘柄。

しかし東証プライムへの直接上場で、これまでもプライム上場銘柄はしっかり買いが入っている展開。
こちらもスタートラインが高くても、一定数の市場の買い需要が望めるとみれば、
1枚あたりお小遣い程度（サングラス買えるか？）のプラススタートはなんとかありえそうか？

2007年に今はなき大証ヘラクレス市場に上場予定で中止、
17年ぶりに最上位の東証プライムに直接上場出来るレベルに成長してIPOするのだから、
IPOファン的には参加したくなる心情でしょうか？

翌週に東京メトロが控えていることを考えると、そちらに注目が取られそうな部分も気がかり。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です