フィットイージー(212A)のIPO新規上場情報

AI顔認証で全国どこでも顔パスで使えたり、フィットネススタイルも楽しみながらというものが多いアミューズメント型フィットネスクラブ。普通に楽しいサービスがたくさんあって流行りそう。

創業６年で全国に加速度的に増殖中。

IPO初値的にはスタンダード上場、吸収金額の大きさ、売出多くオファリングレシオの高さなど気になるところだが、パッと見、楽しそうで期待したくなる事業なだけに人気になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

アミューズメントフィットネスクラブという「楽しさx自分磨き」を取り入れた特別感のある会員クラブが特徴。
岐阜県に本店があり、東海地方から全国に拡大中。

特徴的なフィットネスクラブとして注目を集めそう。

上場日は単独上場で、他のIPOとは少し離れている点も注目度で後押し。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年10月度、単体予想EPSは61.22。
想定価格950円から計算される予想PERは約15.52倍。

急成長と遂げていることを考慮すれば、特に問題のない価格設定。
仮条件はやや強気で、上限超えで1,188円まで可能性があるのは気になるところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約46.9億（想定価格ベースOA分含む）のやや大型IPO。
上場市場は東証スタンダード市場上場。主幹事は大和証券。

売出株式比率79.1%と売出多め。オファリング・レシオもやや高めの標準範囲。
ベンチャーキャピタルなどからの出資はなく、創業者の一旦の出口上場とはなっている。

ロックアップは価格解除無しで固く、追加売の懸念は薄い。

ストック・オプションの未行使残は21円や14円と安く、株数は約53万株と多いが、
とりあえず上場時は行使期間に入っていない。11月から一部行使期間なので、この時期の売り圧は考慮したい。

スタンダード上場で吸収金額の大きさが気がかり、
面白そうな事業なので、それなりに人気を集めそうだが、上場時に買い急ぐような銘柄ではないか？

需給面は中立と判断。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

面白いスタイルのジム運営だが、急成長の割にはスタンダード上場、本店岐阜店など地味なイメージな部分もある。
個人的にには伸びそうと考えるが、株価は結局、動意づくかどうか（需給で決まる）ので、大衆の反応が難しい。

顔認証システム、特別会員感、アミューズメントとジムの融合と新世代のジムのイメージはある。
しかし、意外と真似できそうなビジネスモデルでもあり、スケールがどこまでできそうかの読みは必要。

フランチャイズ運営企業の上場以降の業績なども参考に、先々の魅力は考えたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

面白そうという話題性が上場時には勝つのではないか？とみて最終B評価とする。
吸収金額の大きさ・売出の多さなど初値視点では気になる部分もあるが、参加して楽しめるIPOではありそう。

ジム系銘柄と割安性で指標比較しても妥当なレベルであるし、
それならばちょっと面白みがあって伸びてきているジム銘柄の株は持ちたくなる心情。

居抜きでコンパクトな24時間運営ジムが、たくさん登場している世の中、
さらにアミューズメントやリラックスも付随した形の会員ジムはまだまだスケールのキャパシティがあると感じる。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です