光フードサービス(138A)のIPO新規上場情報

駅前の小箱を活かして立ち呑み（接近戦）戦略で伸びている飲食小売業。

コロナ禍でも気軽スタイルのおかげで順調な業績推移。急成長を考えると同業種比較で割安。予想PERでみれば2倍ぐらいの株価は許容できそう。

上場時売出なし。既存株主へのロックアップもバッチリ、ストック・オプションもなく需給も良い。

同時上場となり主幹事東海東京証券で地味感が出るかと思ったが、これなら大丈夫そうだ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

一般的には飲食小売のIPOはその時の地合いに左右されやすい。
都合よく2024年初から株式市場やIPO市場が絶好調。タイミング的には流れに乗りそう。

同時上場となるが互いに規模感大きくなく影響は薄い。
どちらもそれなりの注目度があり、注目度を打ち消し合うよりは若干の分散程度か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年11月度、単体予想EPSは222.23。
想定価格2,000円から計算される予想PERは約9倍。

外食小売でPER比較するとかなり割安感あり。ただし、成長鈍化傾向。
仮条件で上限で想定価格から33％増と強気になってきた。
さらに公開価格は仮条件上限の20％上まで可能性があり、このあたりは主幹事の思惑からは高値値付けしそう。

結局、公募組はそこまで安く手に入らない可能性も。いきなり想定価格の1.5倍の公開価格が見えている・・・。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.36億（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場上場。主幹事は東海東京証券。

全数公募で売出なし。総計3200枚のややプラチナチケット系。オファリングレシオは高めの標準範囲。

既存株主は4名とシンプル。社長とその資金管理会社が殆どを占める。
ロックアップは全数に180日でガッチリ。

ストック・オプションの未行使残もなし。

売り手なしでプラチナチケット。需給面は最強銘柄。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

飲食系のIPOは根強いファンも多い、ここはまだ名古屋中心だがスタイル的には全国の駅前小箱スタイルでスケールの可能性。
そうなると株主優待なども新設して、株主還元もしやすい。

無配が続き、今後も配当はしばらくでなさそう。需給面で株価がどこまで上がるか？
中長期的には株価が落ち着いてくれないと手が出なさそう。創業者が多く株保有しているため、大きな売出など後ほど出てきそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

需給面で初値が高騰しやすい銘柄。仮条件が引き下げられかなり高いところからのスタートになりそうだが、
それでも値ガサになって1枚あたりの利幅は大きくなりそうか？
第一印象はプラチナチケット系で初値高騰としてA級予定だったが、公開価格が高くなりそうな分、最終B評価。

需給で株価が吊り上げられるため長期的には買いづらい銘柄になりそう。

主幹事東海東京証券で、この手の数少ないIPOを貰えるイメージは湧かない。
ゲットしたらかなり強運の持ち主として、後は初値が高騰するのを神頼みか？

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です