エスネットワークス(5867)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。吸収金額は想定価格ベースで3億以下の小粒IPO。需給主導で初値高騰しやすい銘柄。

業種は財務コンサルでIPO支援なども請け負う。常駐して支援するのが特徴。人材が非常に重要でIPOの資金使途も人材に充てる。

ただし、公募5万株のみで残りは売出。自社のIPOでもしっかり吊り上げて売る姿勢が感じられ、財務に関しては上手な印象強い。

上場ラッシュ中のため初値は抑えられるにしても、マネーゲームにされやすそうで初値は期待したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

CFO（Chief Financial Officer）領域に特化したコンサル。
あらゆる企業に必要ながら苦手なところでもあるので、常駐業務遂行型で支援するのが強み。

この手の企業やIPOは増えているものの人気が高く注目度も高く見て良い。
12月の上場ラッシュの中でも評価の高いIPOとして存在感あり。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年12月度、連結予想EPSは52.08。
想定価格700円から計算される予想PERは約13.44倍。

業種的に急成長する雰囲気はないので、妥当な価格設定と行ったところ。
上場メリットとしては上場会社として組織のブランド力が上がることで人材確保に繋がるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約2.81億（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場は東証グロース上場。主幹事はSBI証券。

公募売出比は1:6で売出が多い。オファリングレシオは低めの水準。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。
ストック・オプションの未行使残は550円がメインで上場時参入約40万株。
べらぼうに安い価格ではないものの大量にはあるので売り圧としては意識したい。

自社のIPO時のバランスもさすが財務に強いということで、異常な数字などは見当たらないけれど
しっかりと儲けて初値もしっかりと上げるぐらいの需給にしている。

吸収金額5億以下の小粒案件ということで、需給面はまず問題なし。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

今年上場で記憶に新しいブリッジコンサルティングG（初値3倍以上）と似たような業種。
IPO支援としてブリッジコンサルティングGとも資本業務提携をしている。

こちらも軽量感があり初値高騰期待銘柄として意識されそう。
中長期的にも比較的安定感はあるビジネスと感じるが、一時的にやや株価が割高感が出そうなところは注意。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

12月の初値高騰向け銘柄として最終A評価とする。主幹事SBI証券ということでポイント利用などで剛腕奪取される可能性あり。
人気が出れば翌日持ち越しもありそうな銘柄だが、翌日には2社上場が待っていて分散傾向へ。

IPOの微妙な地合いも考慮すると、結局は初日の上限値段2.3倍あたりが一番ありえそうな初値か？
2.3倍価格は1,679円。正直割高感を感じるが、需給主導のマネーゲームで一時的に目立って欲しいところ。
単価が安いのでそれほど1枚あたりの利益は高くならないことには注意したい。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です