ブルーイノベーション(5597)のIPO新規上場情報

ドローン主体で他のロボットや車も含めたオートメーション制御を得意とする企業。ドローン関係・自動運転関連はままだ新規性高く、これからのサービスのため期待されそう。

吸収金額も大きくなく期待度と需給面を考えればとりあえず参加したくなる銘柄か？

既存株主にはVCの名が並ぶ。売り出ししておらずロックアップは1.5倍で解除。この手のIPOは人気が出やすいのでロックアップ解除超えの初値は見込めそう。

想定価格1,300円の1.5倍は1,950円。ストック・オプションの最高値が2,200円など数字を見れば2,000円超えで2,200円を目途とする初値予想が第一印象としてイメージしやすい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

まだまだ新規性の高いドローン事業。
注目度の高さが大事なIPO初値視点では注目度十分。

予定通り12月12日上場なら同時上場となるが、注目はこちらに集まることから期待したい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年12月度、単体予想EPSは-90.58で赤字。
予想も赤字で売上もまだ急成長が見えてないところ。
しかし一気に盛り上がるのを期待する事業なので赤字には目をつむるしかない。

ストック・オプションの行使価格を見ると想定価格の1,300円は美味しいとは思える。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.1億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース上場。主幹事は大和証券。

売出株式比率26.3%と公募が多い。

既存株主にはVCの名が多いのは、この手のベンチャー企業では仕方のないところ。
ロックアップは「90日or1.5倍」で解除となるが、1.5倍程度で売りに出すのかは不透明。

ストック・オプションも何度も発行しているが、行使価格が最近では2,200円と想定価格よりも随分と高い。
やはり2,000円以上の評価はされても良いのではないか？とここからは感じるがどうか？

話題性も高くストック・オプションの数字が目安となるため、2,000円超えまでは買えるとセカンダリー勢が入りそう。

公開価格では十分な買いが入ると見て需給は問題ないと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ドローン事業はまだまだこれから発展していくところ。技術的・サービス的にもまだまだ伸びる余地がある。
社会的にはレベル４解禁（有人地帯での目視外飛行）で様々な活用が始まりそうなところ。

未来社会を見据えた事業は必然的にワクワクすることになり魅力は高い。
いかにもIPOらしい銘柄なので、ここは参加したいという人が多いだろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

結局、IPOの上場時の初値視点で言えば人気投票ということで、話題性の高いこちらは評価は高めになる。
最終評価はB評価、初値がどこまで買えるかというと2,000円付近が精一杯と見られそう。
仮条件上限の1,320円の1.5倍が1,980円。ストック・オプションの行使価格も2,000円、2,200円が並んでいる。

まずは初値で2,000円あたりを目処にスタートし、その後は雰囲気次第でしばらく上にも下にも荒れる可能性を持ってそうなIPO。

もちろんIPOの地合いが今のような悪さでない、上場ラッシュ中での取捨選別で「強」指定の銘柄として、
初値2倍程度までなど伸びる可能性も十分含んでいる銘柄ではあるので、予想よりも初値が高騰する分には問題ない。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です