インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。筆頭株主であるエアトリの子会社(親子上場)。代表の王 伸氏もエアトリ出身。

社名の通り訪日旅行客に向けたビジネス。メインは旅行客にWifi提供。キャンピングカー貸出なんてものもある。日本人でもあまりキャンピングカーで旅行したことないのではないか？

業績はコロナ禍の打撃はあったものの回復して上場。8月上場というのも含めタイミング的にはちょうど良いか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

エアトリの子会社の上場で親子上場。
インバウンド回復で海外旅行者へのWiFi貸出が好調。分かりやすく業績が好調と予想できる。

8月下旬の単独IPOで周りにもIPOが少ないためスケジュール的に注目されそう。
SBI証券主幹事ということもあり、個人投資家勢の注目はさらに一段アップ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年9月度、単体予想EPSは64.33。
想定価格1,750円から計算される予想PERは約27.2倍。

業績は安定的に好調になっていて、さらなる成長期待は強い分野。
想定価格の価格感は普通か？高くも安くも感じにくい妥当なレベル。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSBI証券。

売出株式比率69.4%と売出が公募の2倍強。オファリングレシオはやや高めの標準範囲。
親会社のエアトリが20％弱を売り出す。

ロックアップはVCの一つが1.5倍で価格解除となるが量が多くない。

ストック・オプションの未行使残は上場時参入約31万株。行使価格426円が多く、こちらの売り圧が気になるところ。

IPOやや低調の地合いが続くようであれば、高値圏での大きな買いは期待しづらく、
公開価格より少し上がった程度で早くも需給一致となりそうな雰囲気。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

インバウンド関連は日本の産業の中で、残る期待される事業の一つ。観光地として日本のポテンシャルは大きい。
しかしWiFiレンタル貸出に特に目新しさがある訳ではなく、エアトリとの連携ぐらいが魅力のある部分。

とはいえ親子上場では子の分が悪いことから、それほど子会社のこちらに魅力は感じづらい。


５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

メリット・デメリットが混在するけど、とりあえず初値プラススタートは望めそうな銘柄がSBI証券主幹事で登場。
一先ず最終評価はB評価で、初値プラスになってお小遣い案件になればというところ。

8月下旬IPOがここだけなので、とりあえず集中されて見られることは間違いなし、
初値はやや吊り上げ気味に伸びる可能性を含んでいる。

冷めた目で見るとそれほど新規性のない事業、親子上場、足元の業績は回復したレベルでさらなる成長は不透明。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です