ＪＲＣ(6224)のIPO新規上場情報

想定仮条件（900円～1,110円）。インテグラルによるイグジットIPO。基本は上場時ではなく中長期でみて伸びるかどうか？のIPOが多い。

設立1991年（1961年から事業は開始）。大阪の阿波座に本店を置く機械セクター。ベルトコンベヤーの製造販売が主流。2018年からロボットSI事業に参入。こちらはこれから成長させたい分野。

地味な事業ながらグロース上場なのはロボットSI事業をしているからか？業績は手堅い部分を含んているため悪くない。

初値向きではない銘柄ではあるが、8月の閑散上場時期で多少なプラス見込みの欲が出そう。上場前の地合いは意識したい

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

1961年創業、大阪に本社を持つ主にベルトコンベアー部品を取り扱う製造業。
機械セクターで地味系の代表格。

IPOでは不人気になりやすいタイプだが、8月上旬はこの銘柄1つなので少し注目度は上がりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年2月度、連結予想EPSは72.02。
想定価格1,005円（想定仮条件900円～1,110円）から計算される予想PERは約13.95倍。

産業部品を取り扱っている上場企業と比較して、割安感は特に感じない。
業績は緩やかながら成長しているようにも見えるので、下値は固そうな銘柄。
リカーリング性（リピート率高い）が高く、需要が極端に下がることはない事業。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約71.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型～大型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券とみずほ証券の共同主幹事。

公募50,000株のみで残り売出というイグジット系IPO。オファリングレシオは50％超えと高い。
売出元のメインは「インテグラル」。ここは過去にもいくつかのイグジットIPOを何度も出しているので参考にしたい。

売出放出後もVCなどの保有は多少の残るが、180日のロックアップが掛かっている。
ストック・オプションの未行使残は上場時参入117万株程度、行使価格は340円。
もともと規模感的に気になる需給模様だが、上場後のストック・オプションの動向も気になる。

やや売り圧が多いことが見えているIPOで買い意欲は削がれそう。

残念ながら需給面の評価は下げないといけない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

事業はベルトコンベアー部品とかなり地味。しかし産業でまだまだ確実に使われるので需要は継続しそう。
そこに新しい事業としてロボットSI事業に取り組んでいる。なるほどベルトコンベアにロボットSIは導入として相性が良いので、
今後の成長に関してはこちらが鍵か？成長しなくても根強い需要があるということで、安ければ参加しやすかったIPO。

IPOスペック的にはインテグラルの売出IPOは、過去のIPOの追ってみても初値はいまいちなものが多い。
初値からは期待しないほうが良い銘柄で、中長期掛けて期待できる業種と思えば伸びには期待できるかも知れない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

視点としてはインテグラルのイグジットIPOは基本初値からというものは少ない。
それでも8月上旬の時期の単独IPOで目立つので、上場タイミングの良さでスタート時から買われるかどうか？

割安感はあまり感じないものの、割高感も特にない。
中長期に評価されて伸びる可能性を残す銘柄となっているが、新規のロボットSI事業など不透明感も強い。
中期的にを考えているのなら、とりあえず公募時から参加しておくのと、上場後自分の目処まで落ちたら拾うのかに分かれそう。

7月下旬からイグジットIPO系の初値結果が悪く、地合いなり気配を上手く感じ取って参加調整をしたいところ。
最終評価はC評価とする。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です