ジーデップ・アドバンス(5885)のIPO新規上場情報

早くからAI処理に必要なハードウェアに注目して国内のAI大手企業・学習期間にハードウェアを卸している。

このところのAIへの注目の高まりが功を奏して業績の伸びは高い。スタンダード上場の卸売セクターと地味系ながら注目される可能性はありそう。

想定価格が4,000円超えと値ガサ。6月の上場ラッシュ終盤にこの値ガサIPOはハイリスク・ハイリターン系となる。よくよく上場時のラッシュ最終日、3社同時上場をイメージして考えたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

宮城県仙台市本店。もともとは生協などを通して大学生にPCなどを売っていた。
早くからGPUに注目。今はAIに必要なハードウェアの卸しとなって成長。

AI系として注目は集まりそうだが、スタンダード上場の卸売業セクターなのは注意。
上場日は6月IPOラッシュ最終日。3社同時上場。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年5月度、単体予想EPSは309.38。
想定価格4,170円から計算される予想PERは約13.48倍。

卸売業と考えたら値付けが割高感あるが、直近の成長具合からすると適正価格。
AIやDXとはちょっと毛色が違う事業なので割安感の比較対象を間違わないようにしたい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約19.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証スタンダード市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率70%で売出が多い（公募3:売出7）。オファリングレシオは若干高めの水準。

既存株主にベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。

ストック・オプションの未行使残は671円70,400株が行使期間。
この程度は適正レベルのストック・オプションとして受け止めたい。

上場ラッシュ後半にやや中型というのを考慮すると、買い分散や買い疲れの影響は考えたい。
そういった買い減少を考えても需給面は大丈夫と言えそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

いち早くGPUの可能性に目をつけて、今をときめくNVIDIAのエリートパートナーとして活躍しているのは素直に評価したい。
卸している企業も、上場会社大手AIや東京大学など信頼度の高さが伺える。

底堅いハードウェア卸として上場時は評価されそう。
値ガサなので値動きはハイリスク・ハイリターン系になると思うので、中長期の株価には注意をはらいたい。


５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場時はAI関連企業のIPOとして注目されそう。
スタンダード上場、卸売業セクターながら初値高騰の可能性まで秘めている。
値ガサなので初値が盛り上がった時の一枚あたりの利幅が大きく、公募ゲットが美味しいIPOとしてB評価。

一方、上場日は6月IPOラッシュ最終日、3社同時上場。
IPOの地合いの変化は激しいので、予想していたほど伸びなくても焦らない気持ちでいたいところ。

AIに必要な高機能なワークステーションが「AI含有のDX導入」が進むに連れて、
多くの企業に必要なハードウェアとなれば、さらに需要が高まる企業なので当面そういった期待はされそう。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です