アイデミー(5577)のIPO新規上場情報

グロース・小型・情報通信系（AI/DXコンサル）と初値高騰王道系スペックIPO。

DX/AI事業では人材育成から一気通貫伴走型の実践DX支援まで行う。DX研修プラットフォームは日本最大級で、アップデートも繰り返し進化を続けている。

業績は売上急伸で黒字化から一気に伸びていきそうなところでの上場。成長期待もあるのでIPO初値的には伸びそうな雰囲気。

吸収金額も3億程度と小粒なので、ベンチャーキャピタルの保有割合やそこからの売出も多いものの需給主導でも初値高騰要素を含んでいる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

年々注目度が高まるAIの人材育成、一気通貫のDXソリューション。
非常に人気の高い業態で注目されそう。

上場日は2社同時上場。過密スケジュールの最初の方だが、
強弱分かれるなら、この銘柄は強が出そうで同時上場などは関係なさそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年5月度、単体予想EPSは58.88。
想定価格710円から計算される予想PERは約12.06倍。

赤字脱却したところだが、売上の高い成長率をみると利益もさらに期待できる。
そのため、かなり割安の価格設定と感じる。

さすがに安すぎたからか？仮条件は上限で約1.5倍レベルまで上げてきた。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約2.81億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はみずほ証券とSBI証券の共同主幹事。

売出株式比率85.5%で売出が多い。オファリングレシオは低めの水準。

上位株主にベンチャーキャピタルの名が並ぶ。
ロックアップは1.5倍で外れるので、VCの売りは要警戒。

ストック・オプションの未行使残は179円～600円で458,000株とこちらも多い。
信託型ということですぐに上場後の売りはないが、それでも先々の売り圧としては意識したい。

吸収金額5億以下のIPOで圧倒的に供給が少ないので、需給は抜群。
高値圏のどこで需給一致となるかが見ものになりそうな銘柄。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

AI・DX支援の中でも、人材育成プラットフォームに強み。就労人材育成ということも加味して魅力の高い会社になりそう。
業績を見ても売上高が急騰、利益もベンチャーらしく赤字は出ていたが急回復で黒字化。
成功したベンチャー企業らしい見事な事業運営を感じる。

注目度の高い業種なので、上場後も認知度アップでさらなる活躍が期待できそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

まず初値予想視点では、グロース・小型・AI系ということで鉄板の初値高騰銘柄。
想定価格での割安感まで付いていたが、さすがに仮条件は上げてきた。
それでも同じような銘柄の前例を考えると、初値値付け2日目まで行ってもおかしくない銘柄。

総合評価はA評価とする。

売り圧自体はかなりあって、初値はVCの売りの出方次第になりそう。
ある程度高騰したところで、売りをこなせるかのチキンレース様相になりそう。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です