ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO新規上場情報

赤字バイオ関連。がん治療薬開発。全数公募、売出し０。

グローバルオファリング（公募については国内募集株式数 628,000 株及び海外募集株式数
7,222,000 株を目処に行われる予定）で海外が国内の１０倍以上！？

親引けあり。海外募集株式数のうち、314,000株又は取得金額226,080,000円に相当する株式数のいずれか少ない数を上限。

売出しなしでVCには価格解除なしのロックアップがかかっているが、ストックオプションの大量発行が気になる。ただし、公開価格よりも行使価格が高いものも。

国内流通少なくそれほど簡単には貰えなさそうな雰囲気もあるが、それでもバイオギャンブル案件を意識したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

3月の上場ラッシュに入ってきた赤字バイオ案件。
海外配分が多く、日本市場上場なのに海外向け！？

3月29日は出直しIPO案件が2つもあり、基本的には注目度で劣る。
さすがに上場日は買いが少なく閑散模様になりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年12月度、単体予想EPSは-4,027で赤字。
想定価格720円から計算される予想PERは約-0.18倍。

赤字で黒字見込みもない。割安性では測れない銘柄。
なお、仮条件は強気に引き上げており海外から一定以上の需要があることを示唆しているか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約64.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

公募株のうち殆どが海外配分、国内は約63万株予定で4.5億レベル。
オファリングレシオは19％で標準。

既存株主にベンチャーキャピタルからの出資はあるが多くはない。製薬会社多く期待度は高いか？
ロックアップの価格解除なく掛かり良い。

一方、ストック・オプションの未行使残は上場時に262万株ほどと大量。
行使価格も100円～779円に万遍無くでここは売り圧として意識。

海外割当が多いことから国内供給はかなり絞られており、実は需給面で強みあるものの、
3社同時上場の中、赤字バイオ銘柄にどれほどの買いが上場日に入るか？
良いところと悪いところがあり中立とする。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

赤字バイオ案件でギャンブル案件。内容はがん治療薬。
IPOとしては初値向きとは言いづらいものの、国内供給を絞っているところで初値でもといったところ。

バイオ好きな人にとっては長期的ギャンブル案件として使えるかもしれない銘柄。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値視点で見ると国内供給を絞った需給良しと、同時上場で不人気露呈のせめぎ合いになりそう。
単価低く国内供給の少なさから国内では公募株に価値はありそうも、それでも公募割れまで意識。
最終的にはC級評価が精一杯というところ。

上場ラッシュ中に全部が全部初値上昇で成功は考えられないので、
C級評価したものから初値公募割れでもあきらめが付く場合は参加。
しかも参加しても意外にも貰えない可能性の方が高い。総合して妙味に欠けるIPOと言えそう。

IPO当選アディクトの方は、ドキドキ感を味わうこともできるから申し込んでみても良いのではレベル。
単価も低いので気軽に参加できる。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です