Ｆｕｓｉｃ(5256)のIPO新規上場情報

クラウドシステムを活用したDX支援。AIなども活用してデータドリブンな支援も行うのが特徴。
福岡本店の企業でQボードと重複上場。

SBI証券主幹事、小粒、グロース、情報通信サービス系と初値高騰条件揃う。

3月最終上場日でラッシュ後の買い疲れの影響を踏まえてどこまで？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

九州を拠点に持つDX企業。SBI証券主幹事。
クラウドシステム導入なども手掛けており、IPOでは人気業種。

3月31日の上場ラッシュ最終日。3社同時上場では一番人気になりそう。
しかし買い疲れと、直前のIPOの結果状況次第で影響を受けることは考慮しておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年6月度、単体予想EPSは96.38。
想定価格1,830円から計算される予想PERは約18.99倍。

業績好調で成長性もある業態を加味すれば割安な価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.31億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSBI証券。

公募売出比は2：1で公募株が多い。オファリング・レシオはやや高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。ロックアップは価格解除無しでカバー率90％程度。

ストック・オプションの未行使残は13,000株が行使期間内と微量。

需給面で問題になるところが少なく、需給抜群銘柄。
問題は上場ラッシュ最終日に3社同時上場という点だけ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

クラウドのシステム開発、DX支援はIPOでは人気業種。初値高騰もそうだが、その後の値動きもしっかり成長が多い。
九州起点で勢いがあり、IoT・クラウド・AIと最新技術を組み合わせてより良いDX導入しているのは好感。

一方で古い人からすれば、やや自由闊達な企業運営をどう判断するか？
個人的にはIPO企業はこうでないとという魅力は感じている。Fusicの社名の意味ですら後付の模様。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月上場ラッシュの最終日にSBI証券から最後のプレゼントIPO。
3月上場ラッシュも色々あったが、ここは別腹で参戦という人が多そう。
過熱感が出てIPOを盛り上げて欲しいところだが、もちろん上場ラッシュ最終日の買い疲れは警戒したいところ。

最終評価はA評価とし、初値予想的には初日の上限値段の2.3倍あたりが目安の一つか？

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です