アクシスコンサルティング(9344)のIPO新規上場情報

ハイエンド系の人材市場関連。短期に動くスキルシェアがメイン。
野村證券主幹事。

価格設定は一時期のコンサル系、DX推進系が高すぎる価格設定だったころからは落ち着いていて適正価格。

業績も順調のようで普通に公募株では欲しいIPOとして無事な船出となりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

3月28日に上場で3社同時上場。同じ週は上場ラッシュで分散が気がかり。
上場銘柄が増えているハイエンド系人材スキルシェア。

主幹事野村證券で業績も良いので、安定感のある優良IPOとしてみられるか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年6月度、連結予想EPSは93.66。
想定価格1,650円から計算される予想PERは約17.62倍。

このところこの手のサービス業のIPOはべらぼうな価格設定はなくなった。
KYな野村證券でも同様でそこそこ控えめとなっている。
それでも仮条件は大幅引き上げで、地合いの安定をみて少しでも高く売りたい姿勢が伺える。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約19.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率17.6%と公募株が多い。オファリング・レシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップも価格解除なしの90日や180日で掛かりは良い。

ストック・オプションの未行使残は100円価格で281,850株は行使期間となる。

売り圧はストック・オプションの株数ぐらいを意識しておけばよいか？
上場ラッシュ中に入る中規模吸収金額のIPOの為、初値高騰は期待しづらい。

ほどほどなプラススタートを期待したい需給模様。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人材（スキル）市場で何かに特化型はここ数年IPOも多く好調の業種。
こちらはハイエンド人材、スキルシェアの複合サービスを持つ。

20期超えの企業で、まだまだ増収増益が続いている点で悪い評価は出来ない。
上場後も安定的な推移で頑張って欲しいところ。それを考えるとあまり初値が上がりすぎるのも厄介か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

いかにも中庸なIPOという感じで、最終評価はB評価とする。
主幹事野村證券で安定的な動きを見せそう。

同時上場ということもあり、それほど注目すべき点や新規性・話題性が感じられないこの銘柄は、
初値微増程度の穏当なスタートとなるのではないか？

公開価格が仮条件の上限1,950円で決まるとして、
2～3割高のスタート予想なら2,340円～2,535円。第一の目安のラインは2,500円辺りか？

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です