日本ナレッジ(5252)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。吸収金額小さく需給面で初値高騰期待がテーマになりそう。
業種はソフトウェア開発の中でもテスト開発で需要は高い。一方で業績は横ばいで今後も急成長というのは難しそうな分野。

価格設定は業績横ばいを見越して割高感がないため公募株は超人気になりそう。

ストック・オプションなし、VC出資あるが少なく売り方少ない。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

3月23日3社同時上場の一角。
注目度が上がりそうなSBI証券主幹事の小粒グロース案件。

業種もソフトウェアのテスト系は重要が非常に高く人気にはなりそう。
3月上場ラッシュ前半部の一つの山となるIPO。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年3月度、単体予想EPSは92.82。
想定価格1,310円から計算される予想PERは約14.11倍。

売上は横ばいか微増程度でそれほど成長感はない。
特に割安とは感じづらく、今後の業績次第でどちらとも取れそう。
個人的には40期近く来て売上横ばいなので、あまり期待しない方が良い程度。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.64億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSBI証券。

公募売出しはほぼ半々。オファリング・レシオは高めの標準範囲。

VCには第三者割当で5万株。ロックアップは継続所有の確約がある。
その他、ストック・オプション制度もないので、上場時の公募組以外の売りなしと見て良い。

需給面はかなり良好で、初値売り勢とセカンダリー参戦勢の戦い。
3社同時上場の影響がどこまで出るかだが、吸収金額が小さいことで影響は少なそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ソフトウェアのテスト開発は人気というか、必要とされる事業で食いっぱぐれのない魅力がある。
一方、仕事をしている中の人は「門番」のような仕事で大変かと思われる。

IPO的には主幹事、規模感（需給）、業種を組み合わせると完全なマネーゲーム銘柄になりそう。
鮮度の高い上場後1週間は他のIPO上場ラッシュ中でもあることからどういう動きをするか注目。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

完全なマネーゲーム銘柄という印象。初値はチキンレース的に高騰案件か？
3月の上場スケジュールを見ると3月23日は3社同時上場だが、翌日の3月24日金曜日は上場銘柄がない。
週明けには注目度の高いカバーを含めて5日連続上場。

初日に値がつくか、2日目まで持ち込むかが大きな要素。
仮条件上限の1,500円の2.3倍は3,450円。マネーゲーム上等の状況なら軽く超えてきそうだ。

こういう銘柄の初値予想第2指標は3.3倍～3.5倍あたりと考えていて計算すると4,800円～5,250円。
初値5,000円ラインが予想としては目安になり易い。
総合評価はA評価とする。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です