スマサポ(9342)のIPO新規上場情報

不動産（入居者管理系）サポートサービス。アプリを含めIT化、DX化を推進していて伸び盛りの印象。

12月のIPOラッシュ終盤もオーラスIPOの可能性あり、吸収金額も小さく初値が伸びる要素はかなりありそう。

想定価格も割安感あり。VCに価格ロックアップなしやストック・オプションが行使価格1,000円をみると株価上昇余地に期待されてそうではある。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

アプリを通して賃貸住宅の居住者などに住まいのサポートを行う。
不動産業界としてもDX化されて効率が良くなる、DX化が遅れていて収益はありそうな分野で注目。

今年のオーラス上場に決定。単独上場となりスケジュール面でも後押しありそう。
直前までの上場ラッシュでIPO地合いの変化が気になるが、それは予測できないので気にしないでいたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年9月度、単体予想EPSは60.33。
想定価格760円から計算される予想PERは約12.6倍。

セクターはサービス業。業績は新電力サービスの影響が響いたか？一旦下落もあり。
しかしそういった影響を踏まえているので、この手の業種比較ではかなり割安な印象。

なお、こちらも１２月IPO流行りの？ダウンラウンド上場で直近2月から6割以上の下落となっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約2.53億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はみずほ証券。

公募売出はほぼ半々。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資が複数見られるが、ロックアップに価格解除条項がない。
先々の売り圧として意識はされそう。

ストック・オプションの未行使残は1,000円価格で16万（行使期間内）。
ダウンラウンド上場らしく想定価格よりも高い行使価格となっている。

安くなっても上場したいという部分が出ているので売り方の損切り姿勢には注意。
一方で新電力の影響がなければ伸び盛りの企業に見えるので、そう簡単に売らなくてもという銘柄。

需給面は小粒感もあり、最終IPOの「掉尾の一振り」期待も含めて良好と言える。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

住まいのサポートをアプリで簡単に完結化するサービスは増えてはいる。
その中でインサイドセールスなどビジネスとしては魅力あり。不動産業界にとっても効率化で採用が増えている。

売上は着実に伸びており成長も継続しそう。その中でのダウンラウンド上場なので公募組はかなりラッキーな銘柄。
小粒感もあるので2022年の最終IPOとしてマネーゲーム化までも予想される。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

もう少し高値で売ろうとしても良かったのでは？と思えるぐらい割安な公開価格になりそう。
需給面を含めて2倍ぐらいまでは初値十分行きそうなところで2日目はどうか？というレベル。
最終評価はダウンラウンドIPOにAは付けにくいのでBプラス（7点）としておく。

初日の上限価格は1,840円になりそうで、上場日の売りは極端に少ないと予測。
地合いが良ければ2日目突入も十分ありそうな価格感。2,000円目処は十分にありえる。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です