アップコン(5075)のIPO新規上場情報

東証PRO→名証ネクストへの鞍替え上場。東証プロは上場廃止に。

地味な建設業セクター。上場ラッシュ中などいろいろな要素から初値は期待薄案件。唯一、割安であれば公募時点で買っておいてもというところだが、やや織り込んでいるため割安感も薄い。

敢えて公募で参加するメリットを感じないので第一印象ではパスでいいのでは？というところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

名証ネクスト市場へ上場の建設業（土木工事業）。
社名にもなっている独自工法が売り。

上場日は上場ラッシュ終盤の3社同時上場。
買い疲れがあるなかで閑散市場、地味系案件は注目度からすると厳しい。
東証プロからの鞍替え上場というのもIPO感に欠ける。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年1月度、単体予想EPSは70.52。
想定価格1,280円から計算される予想PERは約18.15倍。

セクターで考えると結構織り込まれた価格設定になっており割高感を感じる。
地味系案件でこの価格設定は難点といえる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.18億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は名証ネクスト市場。主幹事はJトラストグローバル証券。

公募売出はほぼ半々で若干売出が多い。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。ロックアップは180日と固い。
もと東証プロ上場だが、殆ど取引されておらずプロ市場の存在意義も問われるか？

ストック・オプション制度はなし。

正直割高感があるので、公募参加もセカンダリー買いも少なくなりそう。
地方市場で熟すのが精一杯という状況になりそう。需給はよくない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地味な建設業セクター。プロ市場からの鞍替え上場で新鮮味もない。残念ながら公募株に魅力は感じづらい。
一方、地に足つけた商売で独自工法などが売りの企業は上場後、どこかで急に注目されるのがいつものパターン。

いつか物色される（いつかはわからない）ことを意識して、上場後に安くなったところを仕込むのが良さそうな銘柄。
目標株価は1,000円割れから800円ぐらいまで落ちたところなど・・・。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

厳しい船出が予想されるIPOスペック。
鞍替え上場、地味業種・地味セクター、割高、主幹事弱小、地方上場など良いところがない。

初値は公募割れ予想を継続して最終D評価とする。

一方、上場ラッシュ中で初値は厳しいと見る銘柄だが、
安くなったところを仕込むには最適な銘柄で、株価動向は見守りたいところ。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です