GENOVA(9341)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。医療機関への予約システム精算システム提供などDX化支援。
業績も良く、業種的にも流行りとなるが吸収金額が大きい。上場ラッシュ終盤で買い分散を考えるとロックアップ解除の1.5倍ぐらいまでで精一杯か？

ラッシュ期じゃなければ、SBI証券主幹事だったのでかなり人気になっていたのにというところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

クリニックのDX化事業。メディア運営から予約システム・自動精算機まで。
ヘルスケアxDXで注目度としては高い方か？

上場日は2社同時上場の金曜日。かなり上場ラッシュ終盤にきて、
吸収金額の大きさが気がかりになりそう。もう1社も医療系なのは何かの縁か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年3月度、連結予想EPSは62.21。
想定価格1,760円から計算される予想PERは約28.29倍。

現状の業績の伸びは評価できるものの、今後の伸びに関しては予測しづらいところ。
割安感はないが、妥当な水準といったところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約61.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型～大型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSBI証券。

売出株式比率76.1%と売出が多い。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は売出の後も残るもののロックアップあり。
主幹事の性質からしても1.5倍価格は要注意と言えそう。

ストック・オプションの未行使残は125円で93.6万株。
価格的にもボリューム的にも売り圧として意識したい。

やはり上場ラッシュ終盤で60億レベルの吸収金額が気がかり、
地合い次第とも言えるが、その地合いがある程度ラッシュ時は悪くなることが予測できるだけに・・・。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

クリニックのDX化や業務サポート事業として魅力は高そう。ヘルスケア系はパイも大きい。
直近の業績の伸びを見ても、まだまだ成長余力があると期待させる魅力あり。

一方、上場タイミング的には初値への影響が大きそうで、
規模が大きい分スタートで躓くと大きく下に振れる余地を残しているとも言える。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券主幹事ということで注目度も高そう。
さらに吸収金額も大きく公募ゲットの可能性が高いことから興味がある人が多そう。

初値売りで売り抜けて儲けたいという人が集まりすぎて、
上場日の地合いで買いが入りにくい状況になってしまうと足元をすくわれる可能性を残す。

しかしこういったIPOを弱気でパスしていると何も参加できないので、
ちょっと楽天的にB級評価として初値プラスを期待したい。

幹事にクレディ・スイス証券が入っていて割合が多く、海外向け販売もあるということから
意外に供給は絞られて希少性が出ているかもしれない。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です