jig.jp(5244)のIPO新規上場情報

ライブ配信事業「ふわっち」の運営元。今年上場したツイキャスのモイのライバルか？こちらはターゲット年齢層高め。

サイトを見るとなかなか雑な感じで、上場すると健全性とかなり問われそうな雰囲気。

ふわっちの当たり気配が見えているところで上場。今後の成長期待を織り込んでなさそうな価格設定は評価できそう。想定価格が安め。

12月の上場ラッシュ中だが、買いやすい価格帯、事業の注目度や認知度の部分で上位になりそうで小遣い案件が期待できそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ライブ配信事業「ふわっち」を運営。ツイキャスと違ってターゲット層が中高年層にも。
なんとなく伸びそうな雰囲気は持っている事業。新興勢力はいつも怪しい。

上場ラッシュ中盤の3社同時上場の一角。
相手が名証やスタンダード上場なので、こちらに注目は向かいやすい環境。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年3月度、連結予想EPSは20.1。
想定価格310円から計算される予想PERは約15.42倍。

20期を迎える中、様々なサービスから「ふわっち」がヒット模様で成長。
おそらく今後も不安定な業績推移になりそうだが、価格面では割高感を感じない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率98.3%とほぼ売出IPO。オファリング・レシオは低い水準。
結構売り出す割には、まだまだ売り玉を残すなぁという印象。時価総額も高い。

ベンチャーキャピタルからの出資比率も高く、ロックアップ解除の1.5倍も気になるポイント。

ストック・オプションの未行使残もボリューム多く行使価格も134円と安い。
こちらも売り圧力として意識したいところ。信託型ですぐ売りのリスクはなくても売り圧力。

需給面はほどほどという感じで、よくも悪くもないレベルか？
上場後も株数が多すぎることでセカンダリー勢のマネーゲームの食指が動きにくいそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ライブ配信サービスの需要はネット社会において高まりの強さは感じる。
一方、サービスサイトを見ると「上場会社のサービス？」というぐらい手作り感強い。
ネットバブルの頃の上場を彷彿させる感じもするが、「ふわっち」がヒットして上場できるという、こういうIPOもあっていいだろう。

会社としての姿勢はとにかくベータ的でも面白くて使ってくれそうなサービスをどんどん作ってそう。
ベストよりベターをステーブルよりチェンジをという感触で、今のスピード社会ではスタイルは悪くないと思う。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場初値的には単価が安く、同時上場でも注目されやすい事業内容・上場市場で良さそうか？
需給面では上場後も売り玉が結構多い感触で、そう簡単には株価が上がらなさそうなイメージ。

まずは1.5倍のロックアップ解除地点で意識されそうな壁を破るのか？
その場合は値頃感から上値を上げていくのかというところ。
個人的にはあまり上で買うと変な株掴まされたとなりそうな気がして注意として見ている。
（IPOは想像の斜め上を行きやすいので、裏目的にはそれでも初値高騰しちゃって・・・短期高騰、その後落ちるなんてのも）

公募参加・初値売り向けと見て総合評価はB評価。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です