AnyMind Group(5027)のIPO新規上場情報

2022年3月に上場予定も中止で延期。
この期間に増資などもあり。

想定価格1,150円→970円。
公募：3,868,100株→885,300株
売出：3,678,400株→1,804,200株
かなり吸収金額は減らして3分の1弱。これはこれで3月上場予定は何だったのか？感が出てくるが？

事業自体はグローバル色が強く、M&Aなどを含めて勢いは感じる。国際色豊かなのは強みの一つ。

業績は売上は伸びつつも先行投資色強く、赤字継続。このあたりを気にせず成長を意識するのは海外色が強いだけある。気にせずに投資できるか？

ロックアップは1.5倍解除あり。大量の格安ストック・オプションは気になる部分。

過密スケジュールに入らなければ、出直し案件で良かったが、不安もあるので良く予想会社のレポートを観察したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2022年3月上場予定だったものが延期して12月の上場ラッシュ時に。
吸収金額を大幅に減額。想定価格も大幅に下げており安いと見るか、前回が不当に高かったと見るか？

ロゴの4色カラーは国際色豊かな大きな企業をイメージさせる。
事業は世界的にマーケティングできる集団ということで注目度はある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年12月度、連結予想は赤字。
海外企業らしい先行投資タイプで黒字化よりも事業投資を急いでいる模様。

価格面からは買いづらい部分あり。
一方で仮条件は想定価格から上振れしており引き合いに関してはは十分な気配を見せている。
同時にアセットマネジメントOneが7億規模の関心表明を発表。
このパターンは気にするなと注意する人と、釣られる人がいそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約30億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率67.1%で売出が多い。オファリング・レシオは低い。（3月予定時15.7％→5.4%）

ベンチャーキャピタルからの出資も多く、ロックアップ1.5倍で解除となるところも多い。
その他、ロックアップは半年や1年とやや掛かりはキツめになっている。

ストック・オプションの未行使残も大量。価格帯も1円や100円以下など目立つ。
なお、直前では885円の行使価格で発行しており、このレベルの評価が現状妥当ラインとも感じる。

需給面では供給を抑えたことでやや良好になっている。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

グローバルに攻めている企業で、市場として衰退するかもしれない日本の中にあって差別化出来る魅力はある。
3月上場予定延期の出直し案件。延期後すぐに復活上場案件はこれまでも初値良好銘柄が多いのは後押し。

一方で12月の上場ラッシュに入ってしまったことをどう捉えるか？上場時に買わなくてもという雰囲気になるのが注意点。
個人的には他の赤字企業よりもIT系で世界に攻めてるというのは魅力あると思っていて
IPOファン的にも公募時参加は思い出の一つになる可能性はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

赤字企業で黒字化不透明も数年後にIPOの時買っておけば！という銘柄になる可能性も秘めている。
ただ上場初値だけで見ると微妙判断が妥当でC評価。
それでも上場延期で供給を絞ったり、仮条件アップとともに買いたい参加表明付きなど見どころも多い。

長期的な視点でギャンブル銘柄という印象。
世界的ITマーケティング企業になれば株価は上がってそうだが、伸び悩みが見られれば消えて無くなる可能性も。

いろいろ交差した考えから微妙ではあるが、公募参加でIPO時に記念として持っていたと言ってみたい銘柄。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です