monoAI technology(5240)のIPO新規上場情報

事業内容にメタバースと載せるレベルの新規性・話題性の高いIPO。OEM提供を主流としていて技術力が売り、専業メタバースは初物感あり。

黒字転換での上場で割安性では測れない。業績に関してもこれから伸びるかの期待で買う銘柄。

VCにロックアップなし、5円ストック・オプションなどいかにもベンチャー企業らしい既存株の状況。

とはいっても小型だし話題性の高さで初値は上がりそうか？最終的には上場日のスケジュール感覚（過密感）で初値予想を割り引きたいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

メタバースに活用できる同時空間接続技術が売り。OEM提供で様々な分野に。
メタバース関連ということで注目を集めそう。

上場日はラッシュ中の2社同時上場。
強弱あればどちらかというと注目を集める方なので、過度に気にせずで良さそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年12月度、連結予想EPSは6.9。
想定価格630円から計算される予想PERは約91.30倍。

成長を織り込んだ価格設定。
売上の伸びが見られないのが気になるところも事業内容からは今後伸びる可能性は十分。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比は公募４：売出１レベルで公募が多い。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資がありロックアップは見当たらない。
他にもロックアップが1.5倍解除とあるので上場後の大きな売りは注意が必要か？
大株主の売りどころがいつなのか？が一つのラインになりそう。

ストック・オプションの未行使残は5円ストック・オプションが大量。
こちらも上場後の売り圧力として気にしたい。

上場時の需給は問題ないが、上場後の見えている売り圧力が不安材料。
セカンダリー勢が非常に入りづらいスペックになっていることから、それが影響して上場日の買い意慾が薄れる可能性も。

上値の目処みたいなものが非常に意識されそう。また下落時の勢いが大きそうなので気をつけたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

メタバースは今後の世界的注目事業の一つ。ここはオフィスを自社技術でメタバース空間にするなど面白い。
しっかりと技術を持っており、今後はその技術を活用して貰うよう営業努力が必要か？

面白く働くなら、こういった企業で新しいことを推進するような会社が良いなと思わせる魅力を感じる。
公開価格は成長を織り込んだ価格設定も、買いやすい価格帯なので上場時公募株にも魅力ありか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

事業が魅力で注目を集めそう。上場ラッシュ中でも大丈夫と感じる。
社名もなんとなく技術で勝負する先進企業に見えて買いが入りやすそうか？

一方でIPOスペック的には、上場時よりも上場後の売り圧が目立つ内容。

12月IPOは数が多く、何かと微妙と感じさせる部分がある銘柄が複数揃っているので
上場後の売り圧だけが不安と感じるここが、初値高騰のチャンスを含んでいると見てA評価とする。
初日値付けとして2倍から2.3倍を目指せられれば・・・。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です