スカイマーク(9204)のIPO新規上場情報

再上場案件。2015年に経営破綻で上場廃止。

グローバルオファリング（公募については国内募集株式数 7,173,900 株及び海外募集株式
数 5,869,500 株を目処に行われる予定。売出しについては国内売出株式数 6,234,500 株及び海外売出株式数 8,511,500 株を目処に行われる予定）

もともとコロナ前に再上場を目論んでいた模様。コロナ禍の影響大きく再上場遅れる。もともと再上場案件は厳しいところにさらに難癖がついている空運業。

財務基盤改善の目的が明らかなイグジットIPOでもあり手出し無用か？目論見書でアピール度が低いのも不思議。

上場ライミングも同日上場でもう1社はプライム上場などかなり悪いところに入ってしまった。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

12月の注目IPOの一つ。知名度高い航空会社も再上場案件で初値的には？
再上場は歓迎なのか？不歓迎なのか？

上場市場はグロース市場で大型グロース案件。半分弱は海外へ。
一先ず注目度視点では随一としたい。
上場日がラッシュスタートあたりになったのが救いも大型上場2社が同時上場。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年3月度、単体予想EPSは176.11。
想定価格1,150円から計算される予想PERは約6.53倍。

アフターコロナで需要は回復傾向となると、この時点でのIPOは割安感ありと見れそう。
仮条件は小幅ながら上限価格を上げてきて、引き合いの高さも見られるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約367億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の共同主幹事。

公募売出はほぼ半々。オファリングレシオは高めでファンドの換金目的が垣間見れる。

上場後もロックアップはあるもののファンドがかなりの株を持つことから、
先々の売出懸念は高い。株価を押さえつける要因にはなりそう。

ストック・オプションの未行使残はなし。

需給面は判断が難しいところ。BB時の需要はしっかり集めそうな気がするが、
上場時初値となると、上場日から買いたい層が余り見えないので初値は厳し目の可能性。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

航空キャリアの復活ということで応援したいところもあるが、やはり再上場案件はIPOで不人気。
一応、ディスカウントされた価格で買えるという魅力があるが、初値売りで儲かるような案件ではなさそう。

短期よりも中期ぐらいで公開価格よりも上回るときは恐らくあるぐらいな印象で見たい。
そういった銘柄がグロース上場というのは引っかかるところ・・・。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

冷静に判断すると初値売りで儲けうようとするにはかなり厳しい案件。
通常ならD評価としたいが、大型案件がそれなりに調子が良い2022年のIPOということで、
機関投資家や海外などの需要判断が知りたいところで、大手の予想レポート頼りにBBスタンスを決めても良さそう。

仮条件決定の段階ではブックビルは普通に順調にはなりそうで、
とりあえず申し込んで公募割れとなれば、残念だけど中期的に持ち越して値を戻すのを待つ戦略ができるぐらいが良さそう。

IPOは初値で売って儲かってなんぼの方はパス。
航空会社のIPOは公募割れでもいつか上がると見越せることが出来る方は参加と投資スタイルによって分かれる案件。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です