ＰＯＰＥＲ『ポパー』(5134)のIPO新規上場情報

SaaS型事業のグロース小型IPO。学習塾などへの業務管理システムを提供で売上の伸びは好調。しかし連続赤字の中、黒字予測での上場。

ベンチャーキャピタルからの出資も多くロックアップ解除は1.5倍、早期上場感があるため売れる時に売りたい層は多そうで、1.5倍価格が一つの目処か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

塾経営など教育事業者向けDXシステム提供。SaaS型、一気通貫サービスが特徴。
今後もDX化やクラウドシステム導入は他分野で伸びる企業がありそう。

上場日は大注目のベースフードと被ってしまい、
やや注目度では分散されるというか、吸い取られそうなのは覚悟か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年10月度、単体予想EPSは14.88円。
想定価格630円から計算される予想PERは約42.34倍。

売上は伸びているものの、赤字も膨れており2023年でようやく黒字予想。
時期尚早的な部分もあるため割安感は感じない。見込まれた状況。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.81億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は大和証券。

売出株式比率62%とやや売出が多い。オファリング・レシオは低めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資が多く、いずれもロックアップは1.5倍で解除。
1.5倍のロックアップ解除はかなり意識されそう。

ストックオプションの未行使残も約14万株が行使可能。283円という行使価格だが換金可能性あり。

公募売出供給数がかなり少ないため初値は安心か？
需給は良いもののロップアップが外れてからの売り圧力からは揉み合いそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

いろいろな方面でのDX化、クラウドシステム導入は流行り。
今回は教育事業者向けだが、まだまだ多方面にDX化の波は進みそう。

コロナ禍でオンライン学習が進んだことも、こういった導入を進めている効果があり現時点の上場がどう受け止められるか？
教育関係は特にDX化が遅れているイメージもあるので、事業の伸びの可能性はありそうと期待される。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPOスペック的に小粒案件で初値はまず大丈夫そうなB級評価銘柄。
枚数少なく公募株入手難易度が高いか？

初値予想に関しては1.5倍のロックアップ解除の壁があるが、
需給を考えると超えてきそうな状況。まさに1.5倍ラインが目処といったところ。

上場日はベースフードと被ることもあり、小粒ですんなり結果が出るIPOになりそう。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です