ビジネスコーチ(9562)のIPO新規上場情報

コーチングは被対象者に「気づき」や「行動変容」を促す手法のサービスで、ティーチングとなるコンサルや研修系とはそこが異なる。

認知度も徐々に上がり、会社としても業績は成長。コーチング一本で上場会社は珍しく、信頼性の点で乱立がありそうなコーチング業界では上場メリットはありそう。

価格設定も問題なく、規模感も小さめなのでIPO初値に焦点を当てれば悪くない。

ホームページのコーチ紹介ページでは腕組、腕まくり写真多い。また造られた笑顔が私は苦手（笑）

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

コンサルティングではなくコーチングというスタイル。
コンサル系とは明確に目論見書などでも分けて紹介しており、その点では新規性高そう。

10月は程よくIPOが分散しており単独上場で小型案件。
初値的にはやや安心感があり小粒感を活かしてマネーゲームになるかが注目。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年9月度、単体予想EPSは149.06円。
想定価格2,070円から計算される予想PERは約13.89倍。

成長可能性に関しては判断が難しいところはあるが、
コンサル系に比べると比較的控えめな価格設定と感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.32億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比率はほぼ半々。オファリング・レシオはやや高めも標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップのカバー率も100％180日と固い。

ストック・オプションの未行使残も32,000株と微量で、影響なしと言っていいレベル。

需給は抜群に良いので、公募株には希少性があり価値がある。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

コーチングはコンサルとは違い比較的新しい手法の育成サービス。
その内容で業績を伸ばし、上場まで持ってきたのは評価したい。上場会社のコーチングとなれば泊も付くだろう。

上場メリットは高いと見ると、コンサル系と同じく成長可能性にはよく分からない部分も多い。
働き方改革や人材資本の発掘という面では、今後期待される業種の可能性はある。
日本に馴染むかどうかだが、海外で主流のものが日本で遅れて流行ることも多く期待したい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

需給面が抜群によく初値はまず問題なさそう。
その他、特に割高感もなく、業種もコンサル系と明確に切り分けていて新規性も感じる。
評価する人によっては価値が高いと見られ、上場後から面白い動きが見れる可能性も。

上場タイミングも単独上場でその後1週間程度期間が空くことにも恵まれた。
前に続くIPOが微妙判断であったり、規模感が比較して大きいので、
余計に小粒感などマネーゲームになりやすい雰囲気を含んでいる。

総合評価はB級とするが、A級レベルの初値可能性までありそう。
一方、業種的にコンサルと同じとみられるならサービス業視点でそこそこ初値の決着も。
枚数が少ないので公募株ゲットの妙味が薄いのが残念。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です