キューブ(7112)のIPO新規上場情報

ゴルフアパレルが中心の服飾小売業。
IPOでは不人気とも言える小売業で、知名度微妙ながら吸収金額大きいため初値は不安。

日本よりも海外での売上が大きいことから、このあたりが評価されるのか判断したい。

上場株でも割安放置されている銘柄が多いなか、想定価格に割安感は感じづらいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ゴルフアパレルが主役の服飾小売業。IPO初値視点では不人気業種。
木村拓哉が広告塔、高級ブランド戦略。韓国など海外での売上が多い。

過去の経験からするとやや不安の残るIPOだが、
前評判はそこまで悪くはない模様。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年12月度、単体予想EPSは102.41円。
想定価格2,140円から計算される予想PERは約20.9倍。

割高感はないものの、特に割安感も感じない妥当な価格設定。
服飾系にファスト文化から高級志向の動きがあるのかどうか？まずはゴルフあたりからというのは納得。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約35.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は野村證券。

公募売出は約半々づつ。オファリング・レシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップに価格解除なく固い。

ストック・オプションの未行使残は上場時算入が約25万株程度。
行使価格も高めだし、あまり早期行使の雰囲気はない。

上場後の売り圧は少なく感じるので、公募組の売りとセカンダリー組の買いで初値が決まりそう。

吸収金額30億以上という荷持たれ感が気になるところ。
初値は地合いに左右されて公募付近でプラスからマイナスまでありえる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

このIPOの上場承認がされてホームページなど調べているうちに、ここのゴルフブランドの広告表示が席巻するようになった。
かなり広告宣伝にも力を入れている模様。日本ではあまり馴染みのないブランドだが、
世界展開の日本発高級ブランドという手法で、高額商品が結構売れている模様。

日本人だと「木村拓哉」を広告塔って今更・・・と思うかもしれないが、事実韓国など中心に売れているのは心強い。
でもやはり服飾小売業のIPOに初値で期待するのは、少し無理があるところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

まず第一に小売業のIPOは初値では厳しい結果になることが多く不人気セクター。
野村證券主幹事の場合は、そこそこ今業績がよく盛り上がっているものが多いので初値は格好をつける事が多い。

どちらにしろ微妙レベルの判断で、確実に初値売りで利益が出るというよりも、
儲かる可能性のほうがやや高いという意識レベルで参加したい。

先行きもいつまで業績良く出来るか分からない小売り系なので、
プラスでもマイナスでも早めに撤退が吉か？

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です