グッピーズ(5127)のIPO新規上場情報

基本は求人サイト運営の古豪（医療・介護系で長い実績）、そこから転じて健康アプリ開発をしていそう。

ちょっと期数があって、他のネット求人系は上場会社も増えている状態。あまり新規性は感じないところ。ヘルスケアアプリもすでに玉石混交。

それでも業績好調でグロース市場上場のIPOとして割安評価でなんとかなるか？

VCなし株主構成も悪くなく、ロックアップ180日100％、堅実経営の印象はある。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

医療系求人サイトは今のなっては複数のサービスが見られるが、
グッピーはかなりの老舗サイトの模様。歯科医での採用が多い。

上場日は9月の上場ラッシュ後のオーラス単独上場。
通常ならオーラス上場はそれなりなことが多いが、最近は上場ラッシュ疲れのほうが意識されやすいかも。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年8月度、単体予想EPSは102.5円。
想定価格1,350円から計算される予想PERは約13.17倍。

ネット求人系の上場銘柄に比べるとかなり割安な印象。
ここ最近でも業績は伸びており看護・介護・福祉などの求人は売り手市場が続く。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約17.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出は売出株式比率64.8%と若干売出が多め。オファリング・レシオは高めの水準。
ベンチャーキャピタルなどの出資がないため、ここに来て創業者系の上場売出に向かわせたのは何か？
IPOの資金使途は人件費や広告宣伝費と特に新規事業目的というわけでもない。

ストック・オプションの未行使残は目論見書では価格が分割前のものになっている。
実際は500分割があるので注意。枚数はそこそこあって約28万株が行使可能。

吸収金額20億弱は少し大きめで気になる部分。
地合いの影響で買い控えとなったときには初値不安がよぎる。

需給面は中立とする。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

医療関係の求人サイトはここ数年ずっとドル箱事業で伸びている。
ここは老舗のようだが、他社のほうがネット求人では上場会社が多数とライバルも多い分野。

最近ではヘルスケア事業でアプリ開発なども行っているようだが、新規事業はどこまで進むか？
会社的には働き方改革も意識していていたり、良さそうな会社だがIPO的にはいまいち掴みどころもない感じ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

9月オーラスIPOに程よい銘柄の登場。
業種・業績は良いものの新規性は感じない。そのため適正評価されやすく妥当な価格設定。
吸収金額はやや大きめだが、割安感と相まって見れば枚数が多く参加妙味があるとも取れる。

あまり新規性や今後の成長期待で出てきていない分、正当な評価で
IPOディスカウント分の利益が初値で取れそうな銘柄。

上場ラッシュ後の買い疲れや地合い急変に注意も、
それを気にしていたら何もできなくなるので、とりあえず欲しいのB評価とする。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です